相場のことは相場に聞くしかない。17:58

〈FRB人事について〉

 トランプ大統領は7日、8日付けで退任するクーグラーFRB理事の後任として、ホワイトハウスのミラン大統領経済諮問委員会委員長を選んだと明らかにしました。同氏は、ドル高の是正で各国が協調する構想「マール・ア・ラーゴ合意」に言及したことがあります。

そして、ブルームバーグが7日、複数の関係筋の話として、パウエルFRBの後任はウォラーFRB理事が有力候補として浮上していると報じました。同氏は、前回FOMCで政策金利据え置きに反対していた人物です。

〈日米関税交渉〉

 赤澤経済再生担当大臣は訪問先のワシントンで、先の日米合意の内容が反映されず一律15%の関税が上乗せされる状況になっていることについて、米国閣僚と会談した結果、米国側から大統領令の適時修正する措置をとるとの説明があったと明らかになりました。また、同じタイミングで自動車などの関税を下げるための大統領令を発出することも確認したと説明しました。

【大阪金】

 大阪金は、夜間取引で16200円を上回ってきました。

 繰り返しの話になりますが、7月31日17時の安値16010円を下値サポートと考え、買い方針継続しています。ただし、7月23日高値16326円前後では利食いを意識するのが良いと考えます。短期トレード中心で取引している方は、前日安値を下回って終えた場合は、一旦決済するのも選択肢の一つです。この点だけ意識し、それ以外は様子見とします。

 私自身、何度もお伝えしていますが、7月23日高値から7月31日安値まで3%しか下げていないこともあり、高値を追いかける相場ではないと考えます。ただし、売りは一切考えていません。常に買いの意識を持って臨みたいと思います。

【大阪白金】

 大阪白金は、上値が重い一方で、底堅い展開を見せております。昨日も指摘しています強気していない理由により上値が重くなっていると考えますが、その一方でプラチナ現物価格が1300ドルを割り込む状態でもなさそうです。

〈先週安値を割り込めず〉

 昨日も指摘したように、結局先週安値5778円を終値ベースで維持しました。だからと言って、買う相場ではないと考えます。相場は、流れです。上昇する相場であれば、日足でも週足でも前日・前週高値を上回って終えます。下落する相場の場合は、逆のことが言えます。今週は、結局5722円~5936円での動きとなりました。ただし、これは6月26日に大阪白金が、1日で359円上昇した前に戻っただけであり、6月26日から7月31日までのロウソク足を削除すれば、6月19日からレンジ相場で動いていることになります。

〈中国実需筋低迷、ETF保有残高横ばい〉

 昨日の中国実需筋は、普段よりも現物を買っていませんでした。しかも、世界的にプラチナETF保有残高が増加しているわけでもありません。NY市場の取組高減少を考慮すると、プラチナから投資資金が流出しているように思えます。プラチナ現物価格が堅調な動きを見せているのは、トランプ関税の影響からNY価格が反発しているため、なかなか下げにくいのかもしれません。

〈ポイント〉

 私は、依然として売り場探しを考えております。そのため、相場が売られるタイミングを狙っています。ポイントとしては、やはり前日安値を当日終値が下回った場合が重要と考えます。ほとんどのテクニカル指標は売りに転換しており、余程のことがない限り、いずれプラチナ現物価格1300ドル割れを演じ、〇〇〇〇~〇〇〇〇ドルまで下がると予想しています。繰り返しになりますが、私自身、内外ともに80%以上の確率で天井を打った相場と判断しています。

【日経225】

 日経225は、42000円を上回ってきました。やはり、堅調な動きを見せました。今回の上昇は、冒頭でも述べたように、日米合意内容が修正されたことと、自動車関税の引き下げも市場はポジティブに受け止めたようです。

 本日の日経225ミニ及びオプションSQ値は、41368.58円でした。この価格を大幅に上回ったこともあり、すぐにSQ値を下回るような相場は困難と考えます。

 よって、今のところ売りは考えていませんが、もうしばらく様子見たいと思います。

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