ベッセント米財務長官は14日、FRBに一連の利下げを要求していないと述べ、予測モデルが示す「中立」水準が現行金利よりも1.5ポイント低いことを指摘しただけと、前日の発言について説明しました。
そして、本日赤沢経済再生担当相は、日本の金融政策に関連したベッセント財務長官の発言について、「日本に利上げを求めていると言っていない」との見解を示しました。
ベッセント財務長官の発言により一旦は148円付近までドル円が反発したものの、再び147円付近で推移しています。いずれにしても、私は144円~149円レンジで動くと予想しています。
【大阪金】
大阪金は、やはり上値の重い展開となりました。ただし、昨日指摘した7月31日安値15850円は維持しております。今後は15850円を下回るか注視していきたいと思います。仮に、15850円を下回った場合は、更なる下値の可能性が出てきます。繰り返しになりますが、7月23日高値16326円から5%~8%の押しが入っても良いと考えております。
よって、買いは見送りとします。
【大阪白金】
大阪白金は、予想以上の強さを見せました。正直、6000円を上回って終えるとは思いませんでした。日本市場の商いが薄いということもあると思いますが、15時45分時点では現物価格が1371ドルまで上昇していたことを踏まえると、明日午前4時30分から行われる米ロ首脳会談の懸念も浮上している可能性があります。
〈注意する点〉
私が常にお伝えしている前日高値・前週高値を本日終値が上回ったことで、来週も波乱含みの展開が予想されます。つまり、再び6000円台を買う相場も意識しておくべきでしょう。
17時25分時点のNYプラチナ価格1370.3ドル、現物価格1360.3ドルとなっております。この価格差は10ドルです。7月12日銅に輸入関税50%を発動するとトランプ大統領が言及した時は、NYプラチナ価格1477.7ドル、現物価格1408.5ドルまで上昇し、価格差が70ドルも開いていました。そのため、おそらく現物の売りがNY市場に入ったと考えます。
〈7月と異なる〉
昨日もお伝えしましたが、7月とは市場動向が異なります。世界プラチナETFは8トン以上利益確定し、今月に入っても増加していません。それに加え、中国実需筋は徐々に買いの勢いが弱回っております。しかも、私個人的には、1300ドル台で工業品需要が増加するとは思えません。とは言え、価格が全てです。価格が下げ渋っているのは、何らかの理由があります。
昨日、4日~5日後に相場は動き出すと指摘した件ですが、本日大幅反発したため、少し時間の経過とともに相場を見ながら再度日柄を確認したいと思います。
【日経225】
日経225は、やはり反発してきました。昨日買いを損決済したため、正直悔しいところです。ただし、高いところを買うつもりはありません。それについては、以前お伝えした通りです。
昨日で日本企業の決算発表が、ほぼほぼ終了しました。昨日のEPS(1株当たり純利益)は、2441円と前日比6円安となっております。そのため、日経平均が43400円であれば、PERは17.77倍ということになります。
4月の相互関税ショックの安値からナスダックは1.47倍、S&P500指数は1.34倍、日経225は1.41倍となっております。振り返ると、23年10月に安値を付けてからナスダックは1.48倍、日経225は1.4倍上昇してから日銀ショックで下落しました。S&P500指数は23年10月~25年2月まで1.49倍上昇し、その後相互関税ショックで下落しました。つまり、4月からそれなりの上昇を既に演じたということになります。
ここは、もうしばらく様子見とします。
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