先週末の米ロ首脳会談は、皆様ご存じのように、停戦に向けた進展について、具体的な言及はなく、無難に終えました。18日は、米国とウクライナの首脳会談に、ヨーロッパ5か国の首脳も参加する予定です。いずれにしても、この停戦は簡単に進むことはないでしょう。
今週21日からジャクソンホール会議が3日間開かれます。その中で注目されますのが、日本時間22日23時からパウエルFRB議長の講演です。同氏の発言が、FRBによる利下げの道筋を探る手掛かりになると考えます。
現時点でのフェドウォッチによる9月0.25%利下げ確率は、84.8%となっております。
【大阪金】
大阪金は、15897円まで下落したものの、堅調な動きを見せました。しかも、終値ベースで前日高値を上回ったことから、もうしばらく一進一退の動きが予想されます。本日の会員サイトでは、16000円が上値抵抗になると予想しましたが、その価格を上抜けて取引終了しました。ただし、未だ一方向に動くことがイメージできません。
恐らく、今月の米雇用統計悪化により、9月利下げの可能性が高まったことから、下値サポート要因になっていたと思われます。
引き続き、売りは一切考えていません。私が指摘しているのは、積極的に買うか、それとも消極的に買うか、若しくは買わないかです。色々な要素が入り交っているため、今は買わずに様子見とします。
【大阪白金】
大阪白金は、上値が重い一方で、底堅くも推移しました。正直、先週末の反発は理解しにくい動きとなりましたが、本日の反落で帳消しにした格好となりました。おそらく先週末は、現物筋の買いが入って上昇したのではなく、ショートスクイーズ(売り方の買戻し)のような動きが出たように思います。ただし、先週終値が前週高値を上回ったことから、再度6000円台への反発は意識しておきましょう。
私自身、繰り返しの話ですが、プラチナ自体強気していません。なぜならば、実需の買いが1300ドル台で停滞しているからです。今月に入り、中国実需筋の現物買いの勢いが弱回ってきております。しかも、世界プラチナETFは、先月末比、ほとんど横ばいで推移しています。つまり、1300ドルでは投資妙味がないということになります。
それなのに、なぜ1300ドルを維持しているかです。7月とは宝飾品、投資需要が落ち込んでいるのは明らかではありますが、世界株式市場が堅調で推移しているため、おそらく安くなると買い拾われる傾向にあると考えます。ただし、相場は需給です。需要が落ち込めば、当然価格は下がります。在庫が枯渇していない限り、相場上昇一服すると現物売りも出やすくなります。
そのように考えると、1300ドルを強気する必要はないという結論になります。価格が下がるかは、マーケット環境次第というところもあるため、引き続き売り場を探していきたいと思います。
【日経225】
日経225は、本日も堅調な動きを見せました。世界的に財政拡張政策が、株式市場をサポートしているように思います。ただし、先週末にコメントした通り、既に4月安値から1.4倍上昇しています。しかも、トランプ大統領は半導体へ200~300%の関税を課す考えを述べたこともあり、ここから更なる高値追いは避けたいところです。
いずれにしても、私自身43000円台からは買いは一切考えていません。当然、まだ売る相場ではないと判断しています。下記のURLは、先週末のコメントになります。
https://first-traders.com/metal/18166/
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