昨年のジャクソンホール会議と何が違う!?18:17

【25日移動平均線】

 昨日も掲載した25日移動平均線になります。本日夜間取引からの25日移動平均値を掲載しております。昨日解説していますので、相場のイメージをしていただければと思います。

【2024年ジャクソンホール会議を振り返って】

 昨年8月21日のFOMC議事録(2024年7月30日ー31日のFOMC)では、幾人かのメンバーが利下げの妥当な論拠があるとの認識を示していました。そして、8月23日23時ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演で、金融政策について『調整する時が来た。進むべき方向は明確であり、利下げのタイミングとペースは、今後発表されるデータ、リスクのバランスによって左右される』と述べ、ドル円は146.25円から数時間後には143.50円まで下落しました。この発言により、9月18日(日本時間9月19日午前3時)FOMCで、FFレートを0.5%引き下げ、4.75ー5.00%にすることを決定しました。その発表により、ドル円は瞬間140.45円まで下落しましたが、数時間後には143円台まで回復しました。

これが昨年の動きになります。

【2025年ジャクソンホール会議】

 さて、今年はどうなるでしょう。日本時間21日午前3時に公表したFOMC議事録(7月29日ー30日のFOMC)では、大半のメンバーが雇用をめぐる懸念よりもインフレリスクの方が大きいと指摘しておりました。しかし、ウォラー理事とボウマン副議長の2人は、労働市場の方が気がかりと指摘し、0.25%の利下げを指摘していました。

 明日23時に行われるパウエルFRB議長の講演では、おそらく昨年のようなハト派的な発言は無いと思われます。どの程度、利下げに対し前向きな考えを示すかがポイントになると思います。既に、フェドウォッチによる9月0.25%利下げ確率が81.1%であるため、9月利下げが後退すると、ドル円は148円台まで反発し、株安が予想されます。いずれにしても、市場がパウエルFRB議長の発言をどのように解釈するか注目したいと思います。

【大阪金】

 大阪金は、やはり方向性の見えない展開となりました。正直、一時的でも16000円を回復するとは思いませんでした。昨日も述べたように、状況は変わっておりません。繰り返しになりますが、①NY金価格と金現物価格の価格差が、42ドルと以前よりも縮小したものの、まだ開いていること②NY金市場の取組高が減少傾向にあること③地政学リスクが後退していることなどが、金価格の上値を重くしているように思います。

 しかし、その一方で①トランプ関税懸念による世界的な財政拡張②FRBによる利下げ期待などが下値をサポートしていると思われます。

 パウエルFRB議長の講演も控えているため、もうしばらく様子を見たいと思います。何度もお伝えしていますが、私のサイトでは買うか、買わないかの2択しかコメントしていません。ご了承ください。

【大阪白金】

 大阪白金は、予想外に反発しました。正直、私自身、大阪白金4820円~4850円辺りまでの反発は意識していましたが、それ以上に上昇するとは思いませんでした。

 本日の会員サイトでは、4800円台は売り方針とし、終値で前日高値を上回った場合は、ロスカットするのが良いとコメントしました。私は、売りの出し入れを考えています。買いは、一切考えていません。

 プラチナリースレートの高止まりが指摘されていますが、価格高騰により需要が落ち込んでいると考えます。8月に入り、世界プラチナETF保有残高は、ほとんど増加していません。1300ドル台では、投資妙味が薄いように思います。それに加え、7月の中国白金輸入量は7.57トンと4か月ぶりに10トンを下回りました。しかも、1月ー7月期累計では、前年同期比15.6%減少の58.02トンとなっております。仮に、このままプラチナ現物価格1300ドルを維持すると、中国の輸入量はさらに減少し、リースレートも低下してくると予想します。

 いずれにしても、相場は需給です。価格に対する需給が、商品そのものの評価になります。今でも私は、近い将来1300ドルを割り込んでくると予想しています。

 ちなみに、18時時点のNYプラチナ価格は1329.4ドル、プラチナ現物価格は1329.3ドルとほぼ同水準です。

【日経225】

 日経225は、2日連続して前日安値を下回って終えております。会員サイトでは、パウエルFRB議長の講演を控えていることもあって、様子見としています。上記の日経225日足チャートをご参考にしてください。

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