市場が注目した22日23時のパウエルFRB議長の講演は、前回の雇用統計を受け、雇用の下振れリスクを指摘した上で、リスクが高まる場合は『政策スタンスの調整が正当化される可能性がある』と述べ、9月利下げに含みを持たせました。そのため、ドル円は146円台まで急落し、9月0.25%利下げ確率は75%から91.5%に上昇しました。本日17時10分時点では、87.3%で推移しています。
ドル円に関しましては、8月20日のコメントをご参考にしてください。
https://first-traders.com/metal/18199/
【大阪金】
大阪金は、パウエル発言によりドル安が金価格を押し上げたようです。本日の会員サイトでは、16000円以下を買いとしましたが、相場が堅調に推移したこともあり、前日安値16018円を意識した買い方針と考えます。
ただし、明日は大阪金8月限の納会でもあるため、新補発会日8月27日から考えても良いと思います。下振れが小さいため、上昇し続けるか疑問ではありますが、テクニカルが中立から強気に移行しました。
おそらく、今は狭いレンジでの動きが予想されます。
【大阪白金】
大阪白金は、堅調な動きを見せました。しかし、なぜ大阪白金先物価格が69円高で終えたのか不思議です。先週末15時45分から本日15時45分まで、現物価格は16.36ドル上昇し、ドル円は1.37円下落しました。つまり、先週末終値に比べ換算値は20円高になります。おそらく、明日の納会を意識した売りポジション整理が入ったように思えます。本日15時45分の6月限出来高は100枚でした。大引けで100枚分買戻しが入ったということになります。
とは言え、本日の反発により、大阪市場のテクニカルが中立になりました。私自身、強気は一切していませんが、テクニカルが弱気にならないと、売り物が出にくいため、やはり明日の納会を見た上で、27日以降から考えていきたいと思います。
ちなみに、私がプラチナを強気していない理由は、①中国の買いが先月の半分以下と推測されること②世界のプラチナETF保有残高が、今月に入り0.3トンしか増加していないこと③2010年以降、9月下落は10勝5敗と、9月が下がりやすい月であることなどが挙げられます。
私は、今でも現物価格1300ドルを割り込んでくると予想します。
【日経225】
日経225は、やはり43000円が上値重かったように思います。本日の会員サイトでは、43000円を上回っていたこともあり、ストップロスを終値ベースで43005円以上としたうえで、43000円台は売り方針と提案しました。
43000円台で新規売りした方は、ストップロスを明日終値ベースで43200円以上に設定し、様子を見るのが良いでしょう。
繰り返しになりますが、日本企業業績が落ち込んでいる中、43000円は高値水準と考えます。しかも、海外投資家が1兆7500億円現物と先物を買い越しています。当然、まだ買う可能性はありますが、今まで見たことのない買い越しであるため、売りの量も大きいと考えます。
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