値が荷を呼ぶ一方で、値が買いを呼ぶ。17:52

 トランプ大統領は25日、米政権が仲介するロシアとウクライナの和平交渉をめぐり、プーチン大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談が実現しなければ『重大な結果になる』と述べ、会談に後ろ向きなプーチン氏に改めて圧力をかけました。

そして、日本時間26日9時過ぎ、トランプ大統領は、過去の住宅ローン取引に不正が見つかったとし、クックFRB理事あての解任通知書を公表しました。FRBへの攻撃を強めているようです。(大統領は、『正当な理由』がある場合のみ、FRB理事を解任できるとされています。)

ただし、クックFRB理事は、辞任するつもりはないとの考えを示しています。ちなみに、クック氏は中立派です。

【大阪金】

 大阪金は、やはり堅調動きを見せました。昨日は、前日安値を意識した買いか、若しくは8月限新補発会まで様子見るのも良いとコメントしました。結果的に、16057円まで下げなかったため、買い拾うことができませんでした。

 明日8月限新補発会します。大阪金は、順ザヤ(期近安・期先高)であるため、上ザヤ(6月限より高く)発会すると考えます。そのため、8月限が16200円台で発会する可能性があります。そのように考えると、突込みを待つのが良いと思います。

昨日も指摘したように、下振れが小さい分、上振れも小さいと予想しており、高値を追いかけるのは控えたいと思います。

【大阪白金】

 大阪白金は、軟調な動きとなりました。昨日指摘したように、本来20円高の換算値が69円高で終えたことが不可解であり、それを本日修正したように思います。

 唯一、気になる点は、NY価格に比べ現物価格が割高であることです。17時30分時点のNYプラチナ価格1336.5ドルに対し、現物価格は1339ドルで推移しています。価格が下がるときは、現物価格が割安で推移する方が多いと考えます。

 現時点の下げは信ぴょう性に欠くため、明日以降の動きを注視したいと思います。8月限が新補発会することで、限月乗り換えが2~3週間行われ、換算どおりに動かないこともあります。

しかしながら、昨日も指摘したように、9月は下落しやすい月でもあります。しかも、9月第2週目あたりからNY市場でもロールオーバー(限月乗り換え)が行われます。

それと、依然として中国実需筋の買いやETFの買いは低調です。いずれ、需要を呼ぶ価格が出現すると予想します。

【日経225】

 日経225は、やはり軟調な動きを見せました。本日の会員サイトでは、43000円台の売り玉は、前日高値を終値ベースで上回った場合のみロスカットとしたうえで、そのまま維持と伝えました。ただし、利食いは自由です。利食いして失敗は有りません。

 本日は、トランプ大統領によるクックFRB理事の解任問題で、日経平均の上値が重くなったように思います。相場は、上昇すると下落しないのではと思いがちですが、かならず大口投資家の反対売買によって、天井・底を打ちます。今回が天井を打ったという判断ではありませんが、やはり海外投資家の1兆7500億円規模の買い越しは無視できません。ただし、8月15日時点のポジションでもあり、既に1500円ほど下げていることから、徐々に買い越し金額は減少していると考えます。

 以前に掲載したように、日経225先物の25日移動平均線41900円を終値ベースで下回るかに注目したいと思います。その価格近辺では、売り玉の利食いを一旦意識するのも良いでしょう。

https://first-traders.com/metal/18213/

※会員登録について。

無料会員サイトであり、同業他社の外務員会員登録を防ぐため、必ず電話にて確認をさせていただいています。

無料会員登録に数日間かかることもあります。数日間経っても連絡がない場合は、会員登録見合わせということになります。ご了承ください。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事