クックFRB理事は28日、トランプ大統領による解任通告は違反だとし提訴したことや、前回FOMCで反対票を投じたウォラーFRB理事が次回の雇用統計は9月利下げ幅の判断に影響を与える可能性があると発言したことで、ドル円は146.66円まで下押ししました。
ホワイトハウス報道官は28日、ロシア軍によるウクライナの首都キーウに対する大規模な夜間攻撃について、トランプ大統領は『不満に感じている』と明らかにしました。トランプ大統領は25日に、プーチン大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談が実現しなければ『重大な結果になる』とプーチン大統領に圧力をかけたばかりです。
ブルームバーグによりますと、ヘッジファンドがVIX(恐怖)指数を3年前の水準までショート(売り越し)を増やしているとのこと。ヘッジファンドは、この静けさが続くと見込んでいるようです。VIX指数の極端なショートは、2024年7月にもみられたようです。ヘッジファンドが大量にショートしているということは、何かのきっかけで解消する可能性があり、ボラティリティが高まることも意識しておきましょう。
【大阪金】
大阪金は、堅調な動きを見せました。ドル安やロシアのウクライナ攻撃が、金価格を押し上げたようです。しかも、本日終値で前日高値・前週高値を上回ったことから来週も堅調な動きが予想されます。ただし、時間軸で過熱感があるため、相場が落ち着くまでは買いは控えたいと思います。
繰り返しの話になりますが、上昇トレンドの中、高値で陰線が出現した場合は、一度ブレーキ役となり、相場が冷静な動きをするケースが多々あります。今は、上昇トレンド継続であるため、もう一度大阪金16326円を試すことが予想できますが、そのようなロウソク足が出現した場合は注意しましょう。
天井を打ったか否かの質問を受けますが、天井を打ったかどうかより、押し目はどこかを考えるべきだと思います。私の見ているテクニカル指標では、2021年5月から週足で売りに一度も転換していません。つまり、そこから買いのままということになります。目先は60分足や日足で判断するのが良いと考えますが、一般的に中期予想するならば週足をチェックするのが良いでしょう。
手前みそではありますが、私は2022年から売りの話は一切していません。そこから買うか、買わないかの2択で臨んでいます。
【大阪白金】
大阪白金5900円台は上値が重く感じました。
トランプ政権によるロシアへの制裁強化はプラチナ供給不安要素ではありますが、世界プラチナETF保有残高は7月に8.28トン減少し、今月はほとんど増加していません。しかも、1月~7月末時点での世界ETF保有残高は5.01トン減少しています。それに加え、中国実需筋の5月~6月大量買いが注目されましたが、2025年1月ー7月期の中国白金輸入量は、前年同期比15.6%減少しています。つまり、昨年上半期の方が需要旺盛だったということになります。
たしかに、今年前半、洪水の影響で南アではプラチナ生産量が減少しましたが、以前よりも価格が50%上昇しているのならば、それなりに生産意欲につながると考えます。ただし、すぐに生産量が増加するわけでもなく、そのため1300ドル台を維持しているのかもしれません。
しかしながら、私自身、供給が全くないことを除き、価格は需要が全てだと考えます。需要の増減が価格の評価だと考えます。
よって、引き続き、売り場を探しています。
【日経225】
43000円台は、維持しにくかったようです。昨日は、前日高値を上回って終えたため、売り玉決済し、様子見としました。本日は、月末のポジション整理により、上値が重かったようです。
まだ、売り転換しているわけではありませんが、私自身、日経225を強気するつもりはありません。①日経平均1株当たりの純利益が上昇していない②ヘッジファンドが静かな相場を予想している③円高に動く可能性などが挙げられます。
日経平均株価及び日経先物は、一株当たりの純利益に対し価格が何倍であるかによって、割高・割安を判断することができます。それがPERです。PER17倍台を強気するつもりはありません。それに加え、大量にヘッジファンドがVIX指数をショートしているということは、万が一突発的なニュースが入ってきた場合は、一斉に巻き戻しに動く可能性があります。そうなりますと、ボラティリティは高まります。
そのように動くか否かというより、そうなる可能性があるということを意識しておきましょう。
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