トランプ米政権が力を入れる麻薬密輸対策の一環として、南米ベネズエラの近海に軍艦を派遣したことをきっかけに、両国間で緊張が高まっております。ベネズエラのマドゥロ大統領は『攻撃的な姿勢がより危険な水準までエスカレートした』と反発しています。
先月22日のパウエルFRB議長の発言を機に、9月0.25%利下げ確率が9割近くまで上昇しております。そのため、ドル安が目につきます。
ドル安・円中立の動きであるため、大阪貴金属市場は買われやすいようです。
【大阪金】
大阪金は、先週末のコメントで、前日高値と前週高値を上回って終えたため、今週は買われやすいと予想していましたが、まさか300円以上上昇するとは思いませんでした。本日10時30分から一気に40ドル以上上昇しました。大阪市場でも11時台で1万枚以上出来高ができておりました。つまり、9月相場入りしたことで中国の買いが入ったように思います。そのように考えると、当面、金現物価格3440ドル以下、大阪金16400円台は買い拾われやすいと考えます。
しかし、その一方で、上昇トレンドの中で大陽線を演じました。上昇トレンドの上の方で大陽線を演じたということは、それだけ万人が強気したということになります。
高値を更新した相場であるため、今一度押したところは買い拾われやすいと考えますが、相場が下がらない場合は様子見とします。
【大阪白金】
大阪白金は、予想外に反発しました。金市場もそうでしたが、プラチナ市場も9月相場入りしたことで、中国の買いが入ったのかもしれません。明日の上海出来高を確認したいと思います。
正直、6000円をあっさり上抜けたことで、テクニカルが中立から強気に変化しました。本日中国がどれだけプラチナを買ったか明日確認する必要はありますが、今まで中国の買いが低調だったこと世界ETF保有残高が増加していないことを踏まえると、高値を手放しで買う相場ではないと考えます。
しかし、プラチナ現物価格が1400ドルまで反発した理由も解明できないため、もうしばらく様子を見たいと思います。
繰り返しの話になりますが、金とプラチナは全く違う商品と考えます。ただし、今は金より割安ということでプラチナが買われているようですが。私が、全く異なる商品と考えている理由は、需要面にあります。金は需要の93%が宝飾品と投資需要です。しかし、一方でプラチナは需要の35%が宝飾品と投資需要であり、残りの65%が工業品需要です。そのため、1300ドル以上で工業品需要が増加するとは思えません。
ただし、マーケットが上昇に反応している内は、逆らわず様子見ていきましょう。ちなみに、WPICプラチナレポートは、今月10日に公表されます。
【日経225】
日経225は、やはり25日線を維持して終えました。
こちらのチャートは、日経225ミニ日足になります。赤い線は、25日移動平均線になります。以前もコメントしましたが、4月7日に底打ちし、25日に終値で25日線を上抜けてから、終値ベースで25日線を下回ったことはありません。必ずと言っていいほど、相場は25日線と同じような動きをします。仮に、25日線と乖離した場合でも、修正します。私は、そういったことも意識して、コメントしています。
25日線を終値で下回った場合は、当面の天井と考えて良いと思います。しかし、維持するようならば、しばらく相場動向を確認したいと思います。
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