昨日発表した7月の米雇用動態調査(JOLTS)によりますと、求人件数は718万1000件と前月から17万6000件減少しました。新型コロナウィルスのパンデミック(世界的な大流行)以降で初めて失業者数が求人数を上回りました。そのため、一気に今月0.25%利下げ確率が、97.6%まで上昇しました。
市場は、今月0.25%利下げすると予想しています。それなのに、ドル円が148円台で推移しているのが、正直理解しにくいところです。今月、FRBによる0.25%利下げと日銀据え置きを為替市場が織り込んで、148円の水準なのかもしれません。つまり、①明日米雇用統計が良好な数字であれば、今月0.25%利下げ後退し、ドル円は150円まで上昇する可能性があります。②明日米雇用統計の非農業部門雇用者数及び失業率が、市場予想よりも悪化した場合、0.5%利下げの可能性が浮上し、ドル円は146円まで下押しする可能性があります。
そのように考えると、以前私は、ドル円144円~149円のレンジを予想していましたが、今月は146円~150円レンジで推移する可能性があります。ただし、日米中央銀行の金融政策を考慮すると、ドル売り・円買いに動くと予想します。
【大阪金】
大阪金は、やはり堅調な動きを見せました。あくまでも押し目がない場合は、買いは見送りとしていますが、本日の会員サイトで17000円割れは買い拾われやすいと指摘した通りの動きを見せました。私が指摘したように動くということは、まだ下がる状態ではないということになります。
金の買い要因は①世界中の財政拡張による国債下落②今月FRBによる利下げ期待③ウクライナ、ロシアの停戦困難④トランプ関税によるインフレ継続⑤ドル離れなどが挙げられます。
一方、金の下落要因は、①ヘッジファンドの手仕舞い売りのみと考えます。あえて売り要因ではなく、下落要因としましたが、NY金市場で8月29日に取組高が前日比15014枚増加し、9月2日は前日比21668枚増加、と2日間でNY金価格は114.3ドル上昇し、取組高は36682枚増加(8%増加)しました。9月2日時点のNY金取組は492908枚であり、おそらく3日も増加していることを考えると、51万枚を超えているかもしれません。ただし、まだヘッジファンドが買ってくる余力はあり、キッカケなければ下がることもないと考えます。
そのキッカケは、米雇用統計よりもFOMCのように思えます。
よって、短期トレンドが変化するまでは、買いの出し入れの繰り返しとし、常に前日安値を意識するのが良いでしょう。
【大阪白金】
大阪白金も堅調な動きを見せました。今の相場は、一度買い転換すると、なかなか売り転換しにくいようです。プラチナ現物価格、7月30日の大陰線を9月1日の陽線が否定したため、9月1日のロウソク足がプラチナ現物価格をサポートしているようです。つまり、9月1日の陽線を否定しない限り、相場は下に向かえないということになります。
先日も伝えたように、テクニカルが中立から強気に変化したことを考量すると、まだ下がる相場ではないと考えております。相場は①需給②環境③マインドで成り立ちます。ただし、いずれ需給バランスが重要になります。価格が高いと判断されれば、当然モノが出始め、無理して買わなくても良いといった心理になります。
ただし、環境とマインドは相場を形成する上で重要な役割です。やはり、株式市場や貴金属市場が上昇していると、おカネが溢れ出てきます。そうなりますと、投資家のマインドは売りではなく、買いのみ意識されます。これが、今の相場のように思えます。
よって、買いは一切考えていませんが、もうしばらく売りも控えたいと思います。
【日経225】
日経225は、堅調な動きを見せました。25日移動平均線を昨日終値で下回ったため売りとしましたが、本日終値が前日高値を上回って終えたことから一旦決済としました。
正直、この繰り返しと考えます。前日高値を上回ったことで、本日夜間から明日終値まで売る選択肢はありませんが、前日安値を下回って終えることができれば、再度売っていこうと思います。
私自身、ここからは売り一択で考えたいと思います。
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