来週16日・17日(日本時間18日午前3時)FOMCまでは、多少の変動はあるとしても利下げ期待が強いと思われます。今週米国では、卸売物価指数(10日)と消費者物価指数(11日)とインフレ指標が控えております。余程、市場予想を上回る数字でない限り0.25%利下げの可能性は高く、仮にインフレが低下しているようならば0.5%利下げが更に意識されることでしょう。
ただし、『思うこと』、『予想すること』は自由です。その予想に対し、どのような結果になったかが重要です。つまり、利下げ期待が強まるほど、結果後に利食い売りが出やすくなります。(なぜならば、利下げ期待した分買う量が多くなり、その反面決済する量も多くなります。)
しかも、今月FOMCでは、ドットチャートが公表されます。年内あと何回利下げするか、来年何回利下げするかが、大方理解することができます。そういった意味でも、今月のFOMCは重要です。
ちなみに、現在(17時10分)9月FOMCでの0.25%利下げ確率は88.2%であり、0.5%利下げ確率は11.8%となっております。
【大阪金】
大阪金は、本日も高値更新しました。昨日もコメントしたように、8月22日のパウエルFRB議長の講演をキッカケにし、9月入りしたことで利下げ期待が強まり、更に米雇用統計が悪化したことで0.5%利下げの可能性が浮上し、内外金価格は過熱していますが、下がる気配はありません。あえて言うのであれば、FOMC前後がポイントになると予想します。
基本は、買い方針ですが、FOMCまで下がらないようならば、引き続き買いは見送りとします。ちなみに、売りは一切考えていません。
昨日のNY金チャートと、本日までのNY金チャートを見比べてみてください。何かヒントがあるかもしれません。
※相場は、ストーリーです。世界中の投資家がヒーローになったり、悲劇のヒロインになったりします。誤ったストーリーを描くと、当然利益を得ることが難しくなります。自分に合った解釈ではなく、なぜ相場が上昇しているのか、これからさらに上昇するのか、金の環境は数十年前と何が違うのか等をちゃんと整理することで、誤ったストーリーを修正することができます。自分なりのストーリーをイメージしてみましょう。
【大阪白金】
大阪白金は、やはり金融市場の『環境』、投資家の『マインド』が良好であるため、終始底堅い動きを見せました。しかし、昨日も指摘したように、プラチナ現物価格1400ドル台では売り物が出やすいようにも思えます。
昨日も指摘しましたが、大阪白金6000円を維持している以上、新規売りは控えております。ただし、一切買いは考えてません。繰り返しになりますが、『金』と『プラチナ』の評価は、全く異なると考えます。確かに、金価格上昇、世界中の株価上昇となれば、プラチナだけが売られるわけはありません。ただし、それまでにしかすぎません。金にしろ、株式にしろ、当然プラチナにせよ、上昇し続けることはありません。現物が全くなくならない限り、高値更新し続けることはありません。
今は下落する相場ではないものの、いずれ投資需要減少と1400ドルという価格による工業品・宝飾品需要減少が、相場の下押し役になると予想します。あとは、円高も大阪白金の上値を抑えると考えます。私自身、今よりも円高を予想しております。
よって、もうしばらく様子見としながら、引き続き売り狙いとします。ちなみに、明日はWPICプラチナレポートが公表されます。一部のお客様には、11日朝に需給表を送信いたします。
【日経225】
日経225は、44000円を上回ったものの、高値から失速することとなりました。正直、ストーリーを描くことができません。まだ下がる相場ではないように思いますが、昨日も述べたように、今週木曜日まではメジャーSQ週ということもあり、荒い値動きが予測できます。その分、予想しにくい相場であるとも言えます。
分からない、分かりにくい相場は、様子を見るのが一番です。値ごろや相場の勢いに負けず、SQ値を確認しましょう。
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