23日、経済協力開発機構(OECD)は、2025年の世界の経済成長率が3.2%になるとの見通しを発表しました。前回6月の予測から0.3ポイント上方修正しました。ただし、2026年は2.9%に鈍化するとの予測。
そして、同日23日にパウエルFRB議長は講演で、インフレが加速するリスクは残っているとの認識を示し、早期追加利下げに慎重な姿勢を示しました。当然のことではありますが、10月利下げの有無は言及しませんでした。
市場は、全て良いとこ取りをしているように思います。昨日の件を見ましても、世界成長率見通しが6月に比べ上方修正したこと、インフレ懸念があるところ、ただし年内2回利下げ期待があることなどが、貴金属や株式市場のけん引役になっていると考えます。この現象が、カネ余り現象と考えます。
【大阪金】
大阪金は、18000円台を定着しております。先日もお伝えしたように、下がる要因が見当たりません。だからと言って上昇し続けるかは、正直分かりません。私自身、こんなに早く18000円を上回るとは思っていませんでした。
ただ一つ言えることは、売ってはいけないということです。仮に、下がったとしても売りで利益を得る相場ではないと考えます。
①インフレ懸念②地政学リスク③利下げ期待などは、全て金のサポート要因です。しかも、既に大半の中央銀行は、ドルを保持するより金を保持する方が資産価値が増加すると思っていることでしょう。
そのため、相場が下がるとするのならば、株式・国債・為替市場から下落し始めた時のように思います。つまり、今すぐにはイメージできません。
【大阪白金】
大阪白金は、おそらく昨日OECDが世界経済成長率を3.2%に上方修正したことや、インフレ懸念による金高が、大幅上昇要因になったと考えます。
正直、ここまでの動きは、全く予想していませんでした。先月述べましたが、今月は下落月になると予想していました。しかし、金価格高値更新や、世界の株価上昇、中国景気刺激策などが、プラチナ価格の下支え要因になったと考えます。
大阪白金が高値更新したことで、弱気することが更にできなくなりました。おそらく、下がると買いの手が出やすくなると考えます。そのため、売りはもうしばらく見送りとします。あとは、1500ドルを抵抗にするか、若しくは1500ドル台で現物売りが出るか確認する必要があります。
〈祝日前のコメントを訂正〉
金や株価指数が上昇しているため大阪白金にも買いが入りやすく、今はプラチナ需給や価格帯は意識せず、相場のリズムだけ意識すると述べましたが、投資資金が入るのも需給になります。つまり、投資資金が流入していることや、当然価格帯は意識しながら、相場のリズムを確認したいと思います。
相場は、高値圏での大陽線は注意を示しますが、大陽線を演じたことで前日安値との乖離が大きくなります。つまり、昨日の件で言いますと、安値は6297円になります。この価格を明日の終値で下回った場合は大天井になりますが、そんなことは期待できません。そのように考えると、①6297円を下回れない②6月27日高値6319円、9月4日高値6342円が下値サポートになりやすいと考えるべきでしょう。
【日経225】
日経225は、やはり45000円前後で買い拾われました。会員サイトでは、大阪金、日経225のみ、短期買い方針を指摘しています。
ただし、日経225の場合は、あと2日後の動きが重要になります。仮に高値更新すると、更に上昇期間が延期されることでしょう。しかも、現状では40000円割れは厳しいと考えます。
したがって、買いのリズムである以上、突っ込み買い方針で臨むのが良いでしょう。
※会員登録について。
無料会員サイトであり、同業他社の外務員会員登録を防ぐため、必ず電話にて確認をさせていただいています。
無料会員登録に数日間かかることもあります。数日間経っても連絡がない場合は、会員登録見合わせということになります。ご了承ください。