相場は、大胆さと、臆病さが必要。18:11

 日銀は、昨日『主な意見』を公表し、先月18日~19日会合で利上げに向けた意見が複数上がっていたことが判明しました。そのことを受け、ドル安・円高、日本株安となりました。

 そして、本日日本時間午後1時に、米政府機関が閉鎖しました。1981年以降で15回目の閉鎖のようですが、最短期間は1日、最長期間は35日間。2018年12月22日から翌年1月25日まで35日間閉鎖したようです。その時もトランプ政権であり、メキシコ国境の壁建設費用をめぐる与野党の対立が原因で発生しました。

 本日、米政府機関閉鎖により、今週末の米雇用統計や消費者物価指数などの発表が延長する可能性があります。そうなりますと、先月FOMCで予測した年内2回利下げを打ち消す判断材料はなく、今までとは違って株式には安心との声も聞こえます。しかし、その一方で、トランプ政権は政府機関閉鎖を機に連邦職員の大量解雇を行う可能性を示唆しており、過去の政府機関閉鎖とは様相が異なるかもしれません。少なくとも、本日の米国市場の反応を見るべきでしょう。

【大阪金】

 大阪金は、昨日四半期末のポジション調整で、一旦は18235円まで下落したものの、結果的に前日安値を上回って終えました。やはり、『金』の場合は、利下げ期待や米政府機関閉鎖により、安くなったところは買い拾われるようです。まだ、下がるリズムではありません。

 繰り返しになりますが、売る相場ではありません。買うか、買わないかの2択です。利食いは自由ですが、前日安値を下回った場合は、買い玉撤退することも選択肢の一つです。

 金は、日足で買われすぎの領域に突入していますが、修正安を演じる相場リズムではありません。相場のリズムは、何度もお伝えしているように、前日安値を下回って終えないということです。ここからは、前日高値を上回って終えるかになります。例えば、9月30日高値18674円、10月1日高値18631円を上回って終えるようならば、更なる高値を出現することでしょう。ただし、その価格を数日間上回ることができない場合は、少し警戒する必要があります。(高値付けてから4日目に高値更新リズム)

【大阪白金】

 大阪白金は、本日軟調な動きを見せました。おそらく、米政府機関閉鎖により買い方の手仕舞い売りが乱発していたように思います。今の大阪白金相場は、ボラティリティが高まっていることもあり、今までの非常識が常識になる場合があります。何度もお伝えしますが、6500円もあれば、8000円もあり得る相場です。

 本日夜間取引で安く始まったのであれば、一旦買いを考えようと思いましたが、欧州時間でユーロ高・ドル安を受け、プラチナ価格が反発し、大阪白金が100円以上上昇したことから、買いは見送りとします。一部のお客様は、可能性にかけた指値を出していただいています。

 今の相場は、乱高下しやすく、『かもしれない運転』をしないと、上手くトレードできません。今まで、このくらいならば下げ止まるとの予測が通用しなくなっていることも考えられます。なぜならば、9月26日(6761円~7157円)、9月29日(7135円~7450円)、10月1日(7398円~7026円)の3日間は大商いであり、取組増加しているからです。

つまり、大阪白金、9月25日以前のポジションはほとんどが解消され、メインとなっているのが9月26日始値6761円~9月29日高値7491円に移行したと思われます。そのように考えると、6750円~7500円のレンジが予想できますが、6750円を下回ると6500円や6000円の可能性もあり、7500円を上回ると7750円や8000円の可能性もあります。ただし、再三述べているように、需要が増加しない限り、供給不足を理由に8000円を目指す可能性は低いと考えます。

※相場は、可能性・確率の取引になります。絶対的な相場は無いため、可能性にかける必要があります。

【日経225】

 日経225は、やはり上値の重い展開になりました。本日も会員サイトで、45100円からは売りと提案しましたが、結果的に44940円までしか反発せずに不成立でした。ちなみに、私の提案はリスクを最小限に考えた提案です。リスクを抱えるのは、皆様です。皆様がリスクをどれだけ覚悟するかで、売買の価格が変わってきます。

 もうしばらく、売りで対応していきたいと思います。

※私は、常に万が一を考えた戦略です。お客様にとっては、『じれったい』『ここは絶対買いなのに』と思われるかもしれません。でも私は、〇〇〇〇までの可能性もあり得ると、わずかな部分も意識してコメントしています。相場を大胆に考える必要はありますが、時には『臆病』に考える必要もあります。

 

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