相場は新鮮なネタで反応する。17:48

 今の相場は、トランプ関税はほとんど材料視されていません。材料は、新鮮でなければいけません。今は、①FRBによる利下げ期待②利下げによる米国インフレ懸念③米国政府機関一部閉鎖による不信感・不安感などが意識されているのでしょう。トランプ関税に関しては、全く材料として扱われてないかということではなく、材料として弱いということになります。

 今の相場は、下げ止まると買いが集中してきます。これがアルゴリズム取引なのかもしれません。

【大阪金】

 大阪金は、高値更新となりました。昨日の会員サイトでは、短期買われすぎになったため、買いは見送りとしました。しかし、本日の会員サイトでは、買われすぎが解消となったことで、買い方針継続としました。ただし、あまりにも急ピッチで上昇したため、突込みを買い拾うのが良いと考えます。

 今の金価格上昇は、やはり米国の利下げによりドルへの不信感と、インフレ再燃が金価格を押し上げているように思います。ただし、NY市場を見ましても、正直、誰が買っているのか分かりません。なぜならば、NY市場の取組高は減少し(ヘッジファンドは買っていないのでは?)、当然ETFも減少しております。おそらく、7月、8月の各国中央銀行の金購入履歴を見ましても、10月に入って積極的に購入しているとは思えません。

 そのため、当然下がる場面もあると考えます。私は、相場が下がることはあっても、崩れることは無いとしているのは、下がる=5~10%押し、崩れる=20%以上の下落という意味です。つまり、高値から20%下がることは無いと考えております。

 いずれにしても、前日安値19118円から前々日安値18454円を意識しながら、昨日同じポイントで買い拾いを考えたいと思います。

【大阪白金】

 大阪白金は、高値更新してきました。やはり、昨日も指摘した10月1日の大陰線を上回ったことで、上値トライしやすかったように思います。

 昨日お客様に指摘されましたが、NYMEX指定倉庫在庫が674444オンス(19.1トン)まで増加しています。以前もそうでしたが、おそらくNY先物価格が現物価格よりも30ドル以上割高になっているからと考えます。以前、関税の思惑でNY先物価格が現物価格より80ドル割高になったときも、NYMEX指定倉庫にプラチナが大量に入庫しました。その後、この価格差は同水準まで縮小しました。

 ただし、何度も伝えていますが、基本は現物価格です。NY先物市場は現物市場のヘッジ場です。先物価格が売られようが、現物価格が底堅く推移すれば、大阪白金は下がりません。そういうものだということをご理解して頂きたいと思います。

 本日、先物の優秀なトレーダーと電話で話をしました。そのトレーダーは、やはり現物との換算値で割高・割安を狙ってトレードしているようです。ほとんどのトレーダーが、現物との比較でトレードします。

 つまり、現物価格が下がらない限り、大阪白金も下がりにくいということです。現在17:20頃、大阪白金が売られていますが、常に冷静で対応するのが良いでしょう。私の考え方は、大阪金と同様、前日安値7354円と前々日安値7067円を意識し、一旦買いを考えるのが良いでしょう。

 もうしばらく、ボラティリティは高い状態を維持することでしょう。ボラティリティが低くなれば、相場は上がりにくくなることでしょう。相場上昇は、勢いだと考えます。

【日経225】

 日経225は、本日48000円を割り込んで終えました。それにしても、凄まじい価格です。ちなみに、昨日の日経平均PERは、18.6倍でした。以前、16倍台は割高と伝えしましたが、18倍台まで上昇しています。割高というよりも、何が起きているのか分からない状態です。

全ての金融商品に言えることですが、これだけ上昇した相場は、簡単に崩れることはありません。なぜならば、買えない投資家の買いが、下がれば入りやすいからです。しかも、2日間下げない限り、相場のリズムが変化することはないでしょう。

よって、日経225も当面10月6日安値45900円は下回れないと判断し、突込みで買い拾うのが良いでしょう。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事