今の相場は、トランプ関税はほとんど材料視されていません。材料は、新鮮でなければいけません。今は、①FRBによる利下げ期待②利下げによる米国インフレ懸念③米国政府機関一部閉鎖による不信感・不安感などが意識されているのでしょう。トランプ関税に関しては、全く材料として扱われてないかということではなく、材料として弱いということになります。
今の相場は、下げ止まると買いが集中してきます。これがアルゴリズム取引なのかもしれません。
【大阪金】
大阪金は、高値更新となりました。昨日の会員サイトでは、短期買われすぎになったため、買いは見送りとしました。しかし、本日の会員サイトでは、買われすぎが解消となったことで、買い方針継続としました。ただし、あまりにも急ピッチで上昇したため、突込みを買い拾うのが良いと考えます。
今の金価格上昇は、やはり米国の利下げによりドルへの不信感と、インフレ再燃が金価格を押し上げているように思います。ただし、NY市場を見ましても、正直、誰が買っているのか分かりません。なぜならば、NY市場の取組高は減少し(ヘッジファンドは買っていないのでは?)、当然ETFも減少しております。おそらく、7月、8月の各国中央銀行の金購入履歴を見ましても、10月に入って積極的に購入しているとは思えません。
そのため、当然下がる場面もあると考えます。私は、相場が下がることはあっても、崩れることは無いとしているのは、下がる=5~10%押し、崩れる=20%以上の下落という意味です。つまり、高値から20%下がることは無いと考えております。
いずれにしても、前日安値19118円から前々日安値18454円を意識しながら、昨日同じポイントで買い拾いを考えたいと思います。
【大阪白金】
大阪白金は、高値更新してきました。やはり、昨日も指摘した10月1日の大陰線を上回ったことで、上値トライしやすかったように思います。
昨日お客様に指摘されましたが、NYMEX指定倉庫在庫が674444オンス(19.1トン)まで増加しています。以前もそうでしたが、おそらくNY先物価格が現物価格よりも30ドル以上割高になっているからと考えます。以前、関税の思惑でNY先物価格が現物価格より80ドル割高になったときも、NYMEX指定倉庫にプラチナが大量に入庫しました。その後、この価格差は同水準まで縮小しました。
ただし、何度も伝えていますが、基本は現物価格です。NY先物市場は現物市場のヘッジ場です。先物価格が売られようが、現物価格が底堅く推移すれば、大阪白金は下がりません。そういうものだということをご理解して頂きたいと思います。
本日、先物の優秀なトレーダーと電話で話をしました。そのトレーダーは、やはり現物との換算値で割高・割安を狙ってトレードしているようです。ほとんどのトレーダーが、現物との比較でトレードします。
つまり、現物価格が下がらない限り、大阪白金も下がりにくいということです。現在17:20頃、大阪白金が売られていますが、常に冷静で対応するのが良いでしょう。私の考え方は、大阪金と同様、前日安値7354円と前々日安値7067円を意識し、一旦買いを考えるのが良いでしょう。
もうしばらく、ボラティリティは高い状態を維持することでしょう。ボラティリティが低くなれば、相場は上がりにくくなることでしょう。相場上昇は、勢いだと考えます。
【日経225】
日経225は、本日48000円を割り込んで終えました。それにしても、凄まじい価格です。ちなみに、昨日の日経平均PERは、18.6倍でした。以前、16倍台は割高と伝えしましたが、18倍台まで上昇しています。割高というよりも、何が起きているのか分からない状態です。
全ての金融商品に言えることですが、これだけ上昇した相場は、簡単に崩れることはありません。なぜならば、買えない投資家の買いが、下がれば入りやすいからです。しかも、2日間下げない限り、相場のリズムが変化することはないでしょう。
よって、日経225も当面10月6日安値45900円は下回れないと判断し、突込みで買い拾うのが良いでしょう。