相場の勢いが続く限りは・・・。18:24

【昨日の要人発言】

 22時ウォラーFRB理事は、10月以降の利下げはデータ次第と言いつつ、雇用市場の減速が続く場合、FRBは中立金利に向けて利下げすべきであると言及しました。

さらに、ミランFRB理事は、現在の金融政策は引き締め的に過ぎるとの見解を示し、0.25%の利下げではペースが遅すぎると述べ、0.5%利下げを視野に入れた発言をしました。

いずれにしても、今月利下げの可能性が高まり、ドル円は151円を下回り、150円前半まで値を下げました。

【昨日の米国株安】

 昨日は、米国で一部地銀の不良債権問題が浮上したことで信用不安が広がり、VIX(恐怖)指数は22%上昇し、米国株式3指数は上値の重い展開となりました。信用不安が広がったことで、ドル売り・円買いの動きとなり、150円を割り込みました。

【ファンドのポートフォリオに貴金属を組み入れ】

 世界では、貴金属をポートフォリオに組み入れないと、指数とかに負けてしまうということで、貴金属のETFなどに投資資金が流入しているようです。

 今年1月1日から9月末までのパフォーマンスを見ますと、ナスダック総合指数は16.7%上昇、S&P500指数は13.3%上昇。その一方で、金現物は46.9%上昇、プラチナ現物は73.9%上昇、パラジウム現物は38.4%上昇していました。貴金属の上昇が目立つため、ヘッジファンドもおそらく組み入れを増やしているように思います。そう考えますと、今月パラジウムが23.8%上昇しているのも腑に落ちます。

【大阪金】

 大阪金は、ものすごい動きを見せております。正直、感覚がマヒしてしまいます。本日の動きを見ましても10分で100円~200円簡単に動いていました。今までの動きでは、信じられません。信じられないことが起きているということを良くも悪くも理解しておきましょう。

 本日上昇している要因は、米国地銀の不良債権問題と言われていますが、やはりドル離れから金が買われているように思います。正直、材料は何でも良いのでしょう。

昨日指摘したように、②の窓を埋めずに上昇しました。

 こちらのチャートは、大阪金60分足になります。①は10月15日15時45分~17時00分の窓になります。②は、10月16日15時45分~17時00分の窓です。窓を開けた場合、その窓を完全に埋めることができず上昇します。仮に、窓を埋めた場合は、一旦上値が重くなる可能性があります。これが、相場の勢いとリズムです。

③は、本日17時00分からの時間足です。本日は、窓を開けずに一旦22288円まで上昇しました。再三お伝えしているように、必ず5~15%の押しがあっても良いポジションを取るのが一番です。お客様には伝えていますが、全部利食いすると、買いにくくなるため、一部利食いし、一部維持しながら、相場の動向で買い足すのが良いと考えます。

【大阪白金】

 大阪白金も大阪金同様、信じられないことが起きていると考えます。なぜならば、昨日の米国地銀一部不良債権問題でも下落することなく、金と同じように買われておりました。しかも、全く予想していなかった1700ドルを現物価格で上回ってきました。確かに、金価格が4300ドルを上回ると、プラチナ価格1600ドル台は安く感じるかもしれません。おそらく、そういう理由で買い進んでいるように思います。

 昨日も伝えたように、『押し目待ちに、押し目が全くありません』ただし、どんな相場でも、下がる場面はあると考えます。以前から、それほどプラチナを強気していなかったせいか、全く買うことができません。

 一つだけ言えることは、日足・週足共に前日高値・前週高値を上抜けて終えたため、来週も反発する可能性があると考えます。そのように考えると、まず意識することは前週安値7500円です。この価格は下回れないと考えるべきでしょう。次に意識することは、本日高値8250円からの5%下げである7840円辺りを下値の目安に入れて考えるべきだと思います。

【日経225】

 日経225は、高市トレード一服や、米国地銀不良債権問題により48000円を割り込みました。正直、21日の臨時国会まで様子見とします。高市氏が新総理大臣になってからの市場の反応を見たいと思います。

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