証拠金増額は、ボラティリティ抑制効果。18:05

〈貴金属について〉 

 本日、貴金属相場が大幅続落しました。先週末に指摘した矢先ではありますが、世界的に貴金属をポートフォリオに加え、貴金属ETFに投資資金が流入したことで、先週取引所が注意喚起をしました。株式市場に上場している純金上場信託と純プラチナ上場信託について、市場価格が基準価格と比較し高い状態で推移する傾向が継続したためとのことです。

 16日時点では、純金上場信託基準価格は19604.9円のところ、市場価格は22395円まで買われました。純プラチナ上場信託基準価格が7957.13円のところ、市場価格は9326円まで上昇したため、注意喚起を発令しました。

注意喚起をしたことで、あまり派手な動きはできなくなることでしょう。しかも、本日も証拠金が増額する予定であり、いずれボラティリティは低くなることでしょう。証拠金増額は、ボラティリティを冷やす効果があります。証拠金増額は、米国市場でも行われております。世界的な貴金属買いのように思います。

 世界の投資家が、貴金属へ資金を流入させたことが理解できました。繰り返しになりますが、今の相場は異常であることを理解しておきましょう。大阪金価格が、1日に1000円以上動くということは、投資資金が無くなるか、倍になるか博打になっております。このままで良いのか、早く正常にしてほしいと考えます。

〈タカ派発言〉

 本日、高田日銀審査委員は講演で、海外経済の不安が後退したことを受け、政策金利の引き上げに関し『機が熟した』と述べました。何か聞いたことのあるフレーズです。昨年8月にパウエルFRB議長が『政策を調整すべき時が来た』とジャクソンホールで述べたのち、9月に政策金利を0.5%引き下げました。

タカ派である高田氏ですが、今月利上げの可能性はあるように思えます。仮にFRBが利下げし、日銀が利上げすると、当然ドル円は140円台で推移することになるでしょう。

【大阪金】

 大阪金は、特に言うことはありません。一つ言うとするならば、やり過ぎです。ただし、これから先もあり得る動きです。なぜならば、既に大阪金は20000円を上回っているため、1000円の変動だとしても5%しか動いていないわけです。5%は押し目です。10~15%は修正安です。まずは、ここまで想定しておくのが良いでしょう。

今回、とりあえず22288円が高値であるため、5%押しで21174円、10%修正安で20059円、15%修正で18945円は意識しておくべきでしょう。

 あと、このような相場を対応するためには、以前からお伝えしているように60分足を使った窓埋めゲームです。窓埋めをした場合は買い玉決済、窓埋めをしない場合は買い玉維持といったトレードが良いでしょう。この場合は、終値を意識する必要はなく、価格を意識するだけで良いわけです。

 今回の下落で、②を下回りました。そこで、買い玉は決済です。①も下回り、次の窓埋めは③になります。③は、10月6日の18604円から18910円の窓です。仮に、その価格まで下がると、高値から15%の修正安ということになります。そこまで下がるかは、誰にもわかりません。ただし、そのような状況になっても良いポジション取りは必須です。

【大阪白金】

 大阪白金も何も言えません。ただ一言だけ、やり過ぎです。なかなか、ポイントで仕込むことができません。これだけ動かれると、単純に買ったり売ったりができません。この相場に慣れると、おそらく儲けることができなくなると考えます。

 この相場が当たり前ではありません。必ず、落ち着きを取り戻す相場になると考えます。そのため、今は入るか入らないかのポジション取りをしていくしかありません。

 おそらく先週末に、現物売りが出たように思います。内外ともに、上昇の勢いは弱回ると考えます。ただし、未だボラティリィティが高いため、その価格に揺さぶられないような資金配分をしていきましょう。

もう少し様子見ながら予想レンジを出していきたいと思います。

【日経225】

 日経225は、すごい相場になっております。高市氏が新総理になるとの期待から、本日も高市トレードが目立っていたように思います。方向性は、それほど間違っていないのですが、なかなかパッとしません。以前から伝えているように、高市新総裁になってからの市場動向を確認し、トレードしたいと思います。

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