女性初の総理大臣が誕生しました。
やはり、総理大臣に高市氏が選出されると、日経平均株価は一気に利益確定売りが出たように思います。高市政権への期待感で日経平均株価は50000円近辺まで上昇したのでしょう。ちなみに、日経先物は50000円を突破しております。
〈未だポジティブ要因に反応する市場〉
昨日は米中貿易摩擦への過度な懸念が後退したことや、国家経済会議のハセット委員長が『政府機関一部閉鎖は今週中に終結する見通し』と発言したことに加え、米地方銀行をめぐる信用不安が一服したことで、米国株3指数は高値更新する勢いで反発しました。
あまりにも楽観視しすぎています。ただし、好材料に反応しているということは、まだ多くの投資家が強気していないということになります。相場は、投資家が強気一辺倒になると上がれず、弱気一辺倒になると下がれなくなります。
【大阪金】
大阪金は、やはり反発しました。しかし、動きすぎです。私の記憶では、一日に3%動くことは、ほとんどなかったように思います。それが、ここにきて1日に3~5%平気で変動するようになりました。それだけ、多くの投資家が参入しているということになります。しかも、このボラティリティの高さは、おそらく望まれない投資家も参入しているように思います。
本日は、相場を冷静に見極めるために、大阪金日足と週足を掲載したいと思います。
このチャートは、日足になります。①は前日の大陽線を昨日の大陰線で否定したチャートになります。以前から私が伝えていますように、大陰線は相場のブレーキ役になるため、本日反発したからと言って強気する相場ではないということになります。むしろ、反発したところは売られやすいといった認識を持つべきでしょう。これは、下がるということを言っているのではなく、今までの行き過ぎた相場を修正するための動きを見せる時間帯ということを言っているわけです。
しかも、②の乖離が大きすぎます。相場は25日移動平均線に沿って上昇します。いずれ25日移動平均線にタッチすると思われます。それが相場の習性です。そのように考えると、昨日指摘したように10%修正安で20059円、15%修正で18945円は意識しておくべきでしょう。ちなみに、本日夜間取引以降の25日移動平均線は、19508円です。
こちらのチャートは、週足になります。こちらも見ていただくと分かるように、③乖離が大きすぎます。先週の安値19709円を下回ることはできないと考えますが、やはり25週移動平均線との乖離を修正する時間帯が必要と考えます。つまり、高いからと言って強気するのではなく、ある程度下がっても買えるスタンスで臨む必要があります。一気に上昇した相場であるだけに、ボラティリティは上にも下にも高いということは認識しておきましょう。
【大阪白金】
大阪白金も、やはり上値が重くなりました。まずは、こちらのチャートをご覧ください。
こちらのチャートは、日足になります。金同様、25日移動平均線を組み合わせてみました。ちなみに、この25日線は7238円です。17時30分時点で、25日線を下回っております。しかも、一番気になるのは、やはり20日の大陰線です。この大陰線は893円下落を意味します。大阪金でも指摘していますが、大陰線は相場のブレーキ役になります。そのように考えると、大陰線まで反発すると、売り物が出やすくなるようにも思えます。
それならば、どの時点で買うのが良いかですが、基本的には今までの相場が異常であったことを前提に、次のチャートを見ていただきたいと思います。
こちらのチャートは、日足にボリンジャーバンドを組み合わせたものになります。このテクニカルの見方は、上昇相場はσ(シグマ)=+1に沿って上がり、σ=+2を上回ると過熱した相場になります。そして、σ=+1を下回ると、上昇相場の終息を意味します。そこで中心線まで下落したということは、考え方として中心線を抵抗にするか、それともσ=-1の6591円、明日になると6661円まで修正するかになります。よって、明日中心線を下回って終えた場合のみ、6000円台での買いを視野に入れたいと思います。
ボラティリティが高いため、相場が落ち着くまでは、多少厳しめな指値で臨みたいと思います。
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