ボラティリティを加味しながら短期トレード中心。17:58

 やはり、貴金属は大幅安となりました。昨日も指摘したように、大阪金は25日移動平均線近辺まで修正してきました。大阪白金は、中心線を下回ったため、更に一段下げることとなりました。

材料がどうのこうのというよりは、世界的に貴金属が買われすぎていた証拠です。やりすぎた相場が、このような結果になるわけです。本日の純金上場信託と純プラチナ上場信託を見ましたら、月曜日だけ売りが多かったのですが、本日は買いたい投資家が売りの2~3倍程いました。これが相場を下げさせない要因と考えます。

本日は、今までの相場が異常であったことを踏まえ、どのような感覚でトレードするか考えていきたいと思います。まずは、昨日のブログもご参考にしてください。

https://first-traders.com/metal/18646/

 相場は、目先高値を取った可能性があります。そこだけは注意しておきましょう。ただし、金だけは売りで利益を得るつもりはありません。むしろ、買い場を探していこうと思います。

【大阪金】

 大阪金は、やはり大幅安となりました。しかし、動きすぎです。昨日も指摘したように、おそらくハイエナのような投資家が参入したように思います。そういう場違いの資金が入ると、今回のように上下のボラティリティが高くなります。もうしばらくは、落ち着かないと思われます。チャンスでもあり、ピンチにもなり得るため、注意していきましょう。

 昨日も同じように25日線を掲載し、本日のロウソク足を追加したものです。やはり25日線近辺まで下げました。しかも、下回れないと予想した先週安値19709円を2円下回りました。当面高値を付けている可能性があります。そのため、本日のように価格を切り上げたからと言って安心する相場ではありません。なぜならば、20日の大陰線が、相場上昇のブレーキになったと考えるからです。そのため、引き続き10%修正安20059円、15%修正安18945円は意識しておくべきでしょう。ちなみに、本日夜間取引以降の25日移動平均線は、19532円になります。

慌てて買うのではなく、ここは大きなレンジでの逆張り・短期トレードを中心に考えるのが良いでしょう。

【大阪白金】

 大阪白金も6666円まで下げてきました。昨日のブログでは、ボリンジャーバンド中心線を下回ると、σ=-1の6591円まで下がる可能性があると予想しました。ほぼその水準まで修正してきました。

 この相場は、天井を打っている可能性があり、今まで上昇相場を切り捨てて考えた方が良さそうです。ただし、ボラティリティが高すぎるため、下げ一辺倒で考えるわけにもいきません。私の予想では、このまま暴落し続ける相場ではないと考えます。つまり、大阪金同様、逆張り・短期トレードを中心に考えるのが良いでしょう。

 こちらのチャートは、大阪白金日足にボリンジャーバンドを重ねたものになります。昨日と同様です。このテクニカルの見方は、昨日のブログをご覧ください。昨日お伝えしたボリンジャーバンド中心線を下回ったため、今後は上値抵抗になる可能性があります。(ボリンジャーバンドの価格は左上をご覧ください)

 先ほど暴落し続ける相場ではないと予想しましたのは、σ=-1~-3が上向きになっており、しかもバンドが拡大したままであるため、余程のことがない限り、突込みは買い拾われやすいと考えます。つまり、①中心線を下回ったことでテクニカルは弱気に傾き②ボリンジャーバンドが縮小するまでは、大幅逆張りが予想され③バンドが縮小しても中心線を上回れないならば、さらなる下落が予想できるということになります。

 よって、今できることは、中心線を意識しながらのトレードになります。まずは、今までの上昇相場を期待せずに、異常な相場であったことを認識した上で、ボラティリティを加味し、トレードしていきたいと思います。

【日経225】

 日経225は、やはり48000円台で買い拾われました。本日の会員サイトでは、短期トレンドの変化が予想できないため、48000円台では買い場探しとし、ただし買値から500円以下をストップロスと提案しました。根本的なことではありますが、市場が強気していません。むしろ、買いにくい相場になっております。貴金属もそうですが、買えない相場は下がらないということです。

 以前にもお伝えしたように、やはりFRBの利下げ期待と、日銀の利上げ後退が株式相場をサポートしていると考えます。そのため、月末の日米中央銀行の結果までは大きな波乱はないと考えます。

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