※今は、理屈関係ない相場であるため、常に①ボラティリティ②証拠金増額③25日移動平均線を意識して対応していきましょう。
〈米CPIの発表は余程でない限り大きな変化は無し〉
本日21時30分に米CPIコア指数の発表があります。今月FOMC(10月28日~29日)で0.25%利下げ確率は98.9%と、ほぼ利下げするとの見通しになっております。これが前提で、金融商品は下げ渋るのでしょう。本日の米CPIコア指数の事前予想は、前月比0.3%、前年同月比3.1%となっております。
仮に市場予想を上回るようならば、インフレ懸念から利下げ後退=ドル高・円安=NY市場次第ですが、大阪市場は円安分下げ渋るように思います。その反面、市場予想通りならば、インフレ抑制から利下げ観測継続=ドル円150円~151円まで下押し=NY市場次第ですが、大阪市場は下げ渋ることでしょう。いずれにしても、予想の範囲内ならば下げ渋るように思います。
※サプライズは、FOMCで利下げしなかった場合一択です。それ以外は、反応は弱いように思います。しかも、冒頭で述べたように、理屈無用な相場になっているため、未だ買い方有利ではあります。
※ただし、全ての金融商品に言えることですが、今の相場は異常です。これが当たり前だとは、思わないでください。こういった動きの時は、あまり活発的に取引しない方が良いと考えます。なぜならば、リターンも大きい分、リスクも大きいからです。今まで以上に、ハイリスク・ハイリターンです。
【大阪金】
大阪金は、引き続き短期トレードで臨むのが良いでしょう。なぜそのように考えるかですが、やはり1番はJPX(日本取引所グループ)が純金上場信託に関し、注意喚起したことです。2番目に、大阪市場の証拠金が増額していると同時に、NY金の証拠金も増額しました。つまり、世界的に金のボラティリティの大きさを認識しているように思います。証拠金増額は、いずれ重しになると考えます。すぐにボラティリティ抑制につながるとは思いませんが、ボラティリティを見込んで参入した投機家が、金市場から撤退することによって、市場は正常な動きになると考えます。それまでは短期トレード重視で臨むのが良いでしょう。
再び、こちらのチャートをご覧ください。

こちらのチャートは、大阪金日足に25日移動平均線を重ね合わせたものです。ここで注意すべき点は2つ、①25日線の水準②前日安値を下回って終えたか③10月20日の大陰線、相場上昇のブレーキ役の存在です。相場は、動きの中で、投資家に錯覚をもたらします。その錯覚が、相場への感情になり、飛びついたり、投げ売ったりしてしまいます。つまり、相場を冷静に見ることができなくなります。そうならないためにも、常に『~かもしれないトレード』を心がけていきましょう。
続いて。

こちらのチャートは、大阪金週足に25週移動平均線を重ね合わせたものです。なぜ、私が25本線を伝えているかと言いますと、個別株でもそうですが25日線との乖離率によっては規制が強化されます。つまり、25本線とは運命共同体であるということです。木(日足)を見て、森(週足)も見ると、何となく気が付くこともあります。まだ25週移動平均線との乖離が大きいため、価格修正、若しくは日柄修正が必要かもしれません。
しかも、今月29日は大阪金12月限の新甫発会があり、30日は日米金融政策の発表があることから、今月末は注意しておく必要があります。よって、引き続き、短期トレードで臨むのが良いでしょう。
【大阪白金】
大阪白金は、やはり昨日25日線と中心線を維持したため、7507円まで反発しました。しかし、本日の日本時間では高値から200円以上失速しました。
やはり、大阪市場で証拠金が増額したのに加え、NY市場でも増額したことが上値を圧迫させているのかもしれません。しかも、JPXは純プラチナ上場信託について、注意喚起を出しました。この注意喚起は無視できません。
こちらのチャートをご覧ください。

こちらのチャートは、大阪白金日足にボリンジャーバンドを重ね合わせたものです。現時点では25日移動平均線と中心線の下で推移しています。ただし、昨日も指摘しましたように、ボリンジャーバンドは収縮しています。おそらく、収縮している内は、下げ渋りを見せることでしょう。ただし、下がらないと思い込むのだけは避けたいと思います。なぜならば、投資人気で招いた高値だからです。
よって、今はボラティリティを考慮したうえで、大幅レンジを想定し、逆張りで考えたいと思います。ただし、常に『~かもしれないトレード』を心がけていきたいと思います。
必ず、ボラティリティを意識した投資家が、プラチナ市場から撤退すれば、市場は落ち着きを取り戻すと考えます。それまでは、リターンよりもリスクを意識していきたいと思います。
【日経225】
日経225は、やはり49000円を回復してきました。先日から述べているように、48000円台の買い玉の利食いは自由です。ただし、買い玉に対する線引きはしておくのが良いでしょう。
繰り返しになりますが、私も含めて、今の日経225は、買いにくい相場です。だから買いだと考えます。万人が万人、下がるのを待っている相場です。だからこそ下げ渋りを見せるのでしょう。