内外の証拠金増額は無視できません。17:58

先週末の米CPIコア指数は、前月比0.2%(市場予想0.3%)、前年同月比3.0%(同3.1%)と、それぞれ低下したことで、インフレ懸念が和らぎ、今月0.25%利下げ確率は96.7%となっております。市場はFRBによる0.25%利下げを予想し、日銀の利上げ見送りが、ドル円150円を維持しているようにも見受けられます。それと、やはり高市首相の積極財政が円安を維持しているようにも思います。いずれにしても、日本時間30日の日米金融政策がポイントになりそうです。

【大阪金】

 大阪金は、底堅い反面、上値の重い展開となりました。前々からお伝えしていますが、今までの相場が異常だっただけであり、それに慣れないようにしてください。あまりにも簡単に1000円~2000円上昇した相場なだけに、金価格が簡単に上昇する錯覚に陥りやすいのですが、1%~2%上昇(200円~400円上昇)の動きでも十分です。その繰り返しの相場展開を予想します。

こちらのチャートをご覧ください。

 大阪金日足と週足になります。いつも掲載している25本線です。日足は25本線まで下げてきましたが、週足はまだ乖離があります。いずれ、この乖離は修正すると考えます。私が、なぜ短期トレードを推奨するかと言いますと、①日本取引所グループが純金ETFに対し注意喚起したこと②内外の先物取引証拠金増額③10月20日の大陰線が相場上昇のブレーキ役になったと考えるからです。相場は、上昇している時は買いにくく、いざ下がると買いやすくなります。この買いやすさが危険です。相場は、最初に気づいた投資家が大きなリターンを得る取引です。あとから気づいた投資家は、それまでの相場で錯覚をし、最終的には何も残らなくなります。常に、今の相場が異常であるということを意識しながら、資金配分を考えていきましょう。

【大阪白金】

 大阪白金も底堅い反面、上値の重い展開となりました。これは、おそらく内外の先物証拠金増額が上値・ボラティティを小さくさせているように思います。金同様、これが当たり前の相場とは思わないでください。異常な相場であるということを認識しておきましょう。そう認識しておくだけで、ポジションの組み立て方が変わります。今まで、買えば儲かる錯覚は、とりあえず中立にしておきましょう。

『もしかしたら~かもしれない』意識は持ち続けましょう。なぜ、このようなことを言うかですが、価格が高いということと、証拠金が倍以上になっているということです。白金は、金とは違います。

こちらをご覧ください。

 こちらのチャートは、大阪白金日足、週足です。日足は、ボリンジャーバンドを重ね合わせています。こちらのチャートを見ましても、すぐには崩れないように思います。しかし、ボリンジャーバンドが縮小しますと、その後エネルギー解放のため、相場が一方向に動きやすくなります。しかも、週足で25本線が6300円前後で推移していることもあり、強気一辺倒で臨むのは危険です。よって、バランスとスピードで臨むのが良いでしょう。今は、大きく利益を得ることだけを考えず、まずはリスクを減少させる意識でトレードするのが良いでしょう。

【日経225】

 日経225は、やはり50000円を突破してきました。先週もお伝えしたように、48000円台の買い玉はいつ利食いしても良いと考えます。若しくは、前日安値を下回って終わるまで、放置しても良いと考えます。

 繰り返しになりますが、今の日経平均はほとんどの投資家が買えません。下がったら買おうと思っている投資家ばかりと考えます。だから、むしろ下がらないわけです。ただし、今週から日本企業の中間決算発表が本格的に始まり、すでにPERが19倍まで上昇していることを考えると、かなり市場は期待しすぎているように思います。

いずれにしても、買い玉の利食いは自由です。リスクに対する線引きだけはしておきましょう。

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