しかし、当たり前のように、大阪金、大阪白金、日経225は上にも下にも大きく動きますね。正直、私も30年以上、この業界にいますが、博打のように思ったのは、今回が初めてです。こういう相場は、深く考えても当たりません。むしろ、単純に考えた方が酔うのかもしれません。
こういった相場の場合は、落ち着くまで様子を見るか、それとも証拠金が安く、レバレッジの低い銘柄でトレードするしかありません。無理のないポジションでトレードしていきましょう。
とは言え、相場は物語です。この動きも物語の第何話かなのでしょう。
明日午前3時にはFOMCの発表があり、昼頃は日銀会合の結果が出ます。当然、金融政策の結果が重要ではありますが、その後の記者会見も重要です。
おさらく、サプライズは無いと思われますが、全てにおいてボラティリティが大きくなることはイメージしておきましょう。
【大阪金】
大阪金は、堅調な動きを見せました。ただし、上昇相場に移行したというよりは、下げ過ぎた反動で反発したように思います。
昨日は、世界金ETFの動向をコメントしました。https://first-traders.com/metal/18711/
それに付け加えると、今週に入ってから米国金ETF市場で8.01トン減少し、それ以外の国でも1.68トン減少していました。つまり、世界金ETF市場から投資資金が流出しているということになります。
今までが行き過ぎた相場なだけに、当然ボラティリティも高くなります。そのため、会員サイトにも掲載しましたが1500円~2000円幅レンジを意識してトレードするのが良いでしょう。
大阪金だけは、売りは一切考えていません。
【大阪白金】
大阪白金も堅調な動きを見せました。ボラティリティが大きすぎて、なかなか動きについていけません。こういう相場は、直感か決め打ちしかありません。そのため、何をコメントしても、正解・不正解がないため、相場動向に関してはコメントを控えます。本日は、ポイントだけを伝えたいと思います。
こちらのチャートをご覧ください。

こちらのチャートは、大阪白金日足になります。ここ最近掲載しているボリンジャーバンドと一目均衡表の転換線と基準線を重ね合わせてます。ここでのポイントは、ボリンジャーバンド中心線(黒色)7403円、一目転換線(黄緑色)7410円よりも、現価格が下に位置しているということです。この価格が相場の分岐点と考えます。つまり、相場の強弱です。上に位置するようならば強気、下に位置するようならば弱気ということです。
それと、①10月20日の大陰線が、もうしばらく相場の重しになると考えます。そのように考えますと、やはり800円~1000円幅レンジを意識しておく必要があります。

こちらのチャートは、プラチナスポット日足です。こちらでは、②10月17日の大陰線が相場のブレーキ役になっていると思います。しかし、その反面、③以下が相場をサポートしています。現に、10月27日、28日は中国実需筋の買いが目立っていました。そのように考えますと1550~1650ドルレンジを意識しながらトレードするのが良いでしょう。
余談ではありますが、やはり大阪白金の証拠金が増加したため、本日発会した10月限の板(売り板、買い板)が薄くなっていました。そのことから、相場の気配は常に意識しておきましょう。
【日経225】
日経225は高値更新してきました。唯一、今でも買いを意識している商品です。昨日は、買いが成立しませんでしたが、会員サイトで50000円割れは買いを提案し、結果的に50150円までしか下げませんでした。
本日の相場は、昨日の半導体大手アドバンテストの決算内容が良好であったことと自社株買いを発表したことで、ストップ高(4000円高)まで買われ、日経平均はその一社で1077円上昇しました。一社の動きで、これだけ日経平均株価が高値更新するのも、正直異常事態のようにも思います。しかも、世界的に株式市場が高値更新しています。
一部貴金属ETF市場から株式市場へと投資資金が動いているのかもしれません。
こういう相場は、売ってはいけません。