日米金融政策が終了し、内外インフレ続く。18:15

結果的に日米金融政策は、市場の予想通りとなり、サプライズは起こりませんでした。

 このあと22時15分にECB理事会が予定されていますが、市場予想は据え置きであり、サプライズは無いものと考えます。

次回のFOMCは12月9日・10日、日銀金融政策決定会合は12月18日・19日になります。

【FOMC】

 日本時間30日午前3時に、FRBは、FFレート誘導目標を0.25%引き下げ、3.75ー4.00%に決定しました。カンザスシティ連銀総裁が据え置きを支持したことが分かり、ドル円は152.48円付近まで値を上げました。

 本日、市場が反応したのは、パウエルFRB議長の記者会見です。同氏が、12月の利下げは決して確実ではない(12月の利下げは程遠い)と発言したことで、9月のドットチャートでは12月の利下げも見込んでいたこともあり、市場はタカ派と受け止め、ドル円は153.01円まで反発しました。

【日銀金融政策決定会合】

 12時14分ごろに日銀は、金融政策を市場予想通り据え置きで決定しました。市場は、今月据え置きを予想していたものの、金融政策の発表前は、ほとんどの金融商品が利上げを警戒していたのか、値を下げていました。しかし、発表後は、前回と同じ7対2で据え置きを決定したことが分かり、市場に12月利上げも遠のいたとの安心感が広がり、金融商品全体的に押し上げられました。

【貴金属市場】

 繰り返しになりますが、大阪金、大阪白金ともに、依然としてボラティリティが大きいため、相場の方向性を指摘するよりも、ある程度のレンジを意識しておくのが良いと考えます。私自身、10月20日に大陰線を両商品とも演じたことから、当面高値更新は無いものと判断しております。あくまでも、今の市場は異常であるということを踏まえて、トレードするのが良いでしょう。

レンジ幅や予想レンジは、会員サイトに掲載していますので、そちらをご参考にしてみてください。

【大阪金】

 大阪金は、本日も激しい動きを見せました。20分間で200円~250円上下に動いていました。今の価格では、たった1%の動きですが、今も昔も200円~250円の損益は同じです。会員サイトでも述べていますが、証拠金が増額したことで、売り買いの板がスカスカになっています。そのため、以前よりも動きやすくなっており、注意してポジションを持つ必要があります。

 昨日と本日の会員サイトで、大阪金の予想レンジを掲載しています。今は相場の方向性をコメントするより、価格に対する意識を持っていただくのが良いと考えます。。

 以前からお伝えしていますように、現時点で10月20日の22288円が天井になっております。おそらく、当面の天井でしょう。その価格から10%修正安は20059円、15%修正安は18945円、とりあえずこの価格は意識するように伝えていましたが、仮に何かしらアクシデントがあった場合、20%修正安の17830円まで資金配分はしておきましょう。

それと、フィボナッチ数列も確認しておきましょう。

 仮に8月20日の安値を上昇相場の起点とするならば、19072円が50%押しとなります。そして、61.8%押しが18312円ということになります。そのように考えると、10月6日からの行き過ぎた上昇を完全に修正することができます。つまり、20%修正安17830円~61.8%安の18312円を意識しながら、買い場を探していきたいと思います。

 25日線が横向きになっているため、今までの上昇相場は意識しない方が良いと考えます。ある程度反発したところは、利食いをしながら、突っ込み買い拾うトレードが有効と考えます。

【大阪白金】

 大阪白金も激しい動きを見せております。5分間で50円~70円上下動いておりました。昨日も指摘したように、証拠金が増額したことで、売り買いの板がスカスカになっており、期先限月とは思えぬ動きをしています。注意してポジションを組み立てる必要があります。

 繰り返しになりますが、①10月20日の大陰線②日本取引所グループが純プラチナETFに対し注意喚起③大阪白金の証拠金が1か月前より倍増していることから、下がるか否かは別として、今までのような上昇相場は演じられないと考えます。

 私自身、大阪金同様、レンジでの動きを予想します。ただし、ボラティリティが大きいため、予想レンジも大きく考えるしかありません。会員サイトをご参考にしてください。

それと、こちらも意識しておきましょう。

 こちらは、大阪白金日足にフィボナッチを重ね合わせました。金同様、8月20日安値が上昇相場の起点と考えた場合、61.8%押しが6695円でした。チャートを確認すると、やはり10月22日6666円、10月29日6705円と61.8%押しが意識されたように思います。

結果論ではありますが、ただ10月20日に大陰線を演じたこともあり、この安値が下値と判断するのは時期尚早でしょう。仮に、25日線である7232円を下回り、7000円を割り込むことがあれば、6328円まで下がる可能性もあります。相場は、前回高値を安値の目安にするケースもあります。そのことも踏まえながらレンジを意識しトレードするのが良いと考えます。

【日経225】

 日経225は、やはり堅調な動きを見せました。冒頭でも述べたように、日銀の声明文で12月利上げの可能性が低くなったことで、買い安心感が広がったように思います。植田日銀総裁の記者会見も、12月利上げに対するヒントがなかったこともあり、円安・株高の動きになっております。

 本日の会員サイトでは、50000円台は買い方針と提案しましたが、私が会員サイトをアップしてからは、51000円を割り込むことはできませんでした。ただし、一つ言えることは、こういう相場は売りを考えてはいけません。

 

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