米国政府機関閉鎖が解除したことで、材料出尽くし感から金融商品が下落した・・・とのことですが、おそらく、10月の米消費者物価指数、米雇用統計の発表がないとのこともあり、数名の米国の要人が『最近のデータが限られていることなどを理由に、金利を据え置くことが適切である可能性が高い』、『出来るだけ多くの情報が揃うまで金利の決定を待つことには非常に大きな価値がある』、『金融政策を過度に緩和的にせず、追加的な利下げを実施する余地は限られる』と、12月の利下げへの慎重な姿勢が、金融商品に利益確定売りをもたらした思います。
これらの要人発言により、12月0.25%利下げ確率は49.9%(前日62.9%)に低下、据え置き確率は50.1%に上昇しました。つまり、米政府機関閉鎖が解除されたことより、その後のデータが不十分であることを懸念し、12月利下げに対し慎重な見方が広がっているようです。
【大阪金】
大阪金も動きすぎですね。昨日500円上昇し、本日一時的に380円安くなるとは、まったく予想していませんでした。予想できませんでした。ただし、以前から述べているように、内外ともに先物証拠金が増額していることから、取組が減少し、相場が動きやすくなっているため、これからもこのような動きには注意しておきましょう。
本日の会員サイトでは、大阪金21200円以下で買いを提案しました。本日10時台に21158円まで下げたため、新規買いをした方もいたと思います。新規買いを提案した理由は、短期トレンドの変化が予想できず、短期的に売られすぎていたためです。当然、これだけ上昇した相場であることから、前日安値20891円をストップロスとしました。本日21366円までしか反発できず、再び21200円を下回っていることから、ストップロスを前日安値21037円に引き上げて、買い玉維持とします。
昨日も指摘しましたが、今の金融商品は、投資家のポートフォリオによって、変動しているように思います。つまり、以前は株と金は逆相関関係でしたが、今では順相関の動きであるということです。そのことを理解しながら、勿論10月20日大陰線も意識し、上抜けた場合と、上抜けることができなかった場合をイメージしていきたいと思います。
【大阪白金】
大阪白金も昨日180円上昇し、本日160円下落するとは、全く予想していませんでした。今の相場は、価格の抵抗は関係なく動くようです。やはり、取組が減少しているため、本来ならば下値支持線、上値抵抗線が、あまり関係なしに動いているように思えます。
現水準で推移している限り、ボラティリティが小さくなることは不可能でしょう。そのため、必ずポジションの偏りには注意してください。枚数を増やす分、リスクが増えるということを認識しましょう。(相場をトレードしている間のポジティブは入りません。)万が一は、イメージしておきましょう。
〈金同様、ポートフォリオにより金と順相関〉
以前にも指摘しましたが、世界的に貴金属のパフォーマンスが良好であるため、株価指数と同等に貴金属のポートフォリオを増やしているようです。それが、先月の貴金属ETF上昇の要因になったわけです。そのため、金が上昇すれば、当然白金に買いが入りやすく、金が下落すれば、当然白金の手仕舞い売りが出やすいといった動きは、当分継続しそうです。
〈中国の付加価値税〉
ただし、やはりモノの価値は、需要と供給だと考えます。投資が増加するということは需要増加と匹敵しますが、それでも世界投資需要は需要全体の8%程度です。その投資需要が増えたところで、相場が上昇し続けるとは思えません。(上昇し続けていますが・・・)むしろ、中国需要が減少していることで、価格が下落する懸念はあります。昨日も指摘しましたが、今月に入り中国のプラチナ購入量は激減しております。
私は、やはりこのことが気になります。そのため、7000円台は買う気にはなれません。だからと言って、売るという決めてもありません。よって、今は引き続き短期トレードが良いと考えます。
【日経225】
日経225は、やはり50000円を維持しました。12日の会員サイトでは、50000円~52000円レンジを予想したうえで、様子見としました。まだテクニカルは買いのままとなっていますが、11月10日安値49520円を下回った場合は、注意が必要になります。
ちなみに、日経225ミニ・オプションのSQ値は、50323.66円になります。この価格は、意識しておく必要があります。相場の目安になりますので・・・。