昨日、ジェファーソンFRB副議長(ハト派)は、FRBの政策金利は『中立水準』に近づいているため、追加利下げは『ゆっくりとした』ペースで進めていかなければいけないとしたと発言しました。それに加え、日本の財政悪化懸念と、日銀による利上げ消極的でドル円は155円台を上回り、FRBによる利下げ期待後退で金融商品全体的に上値の重い展開となりました。
【大阪金】
大阪金は、本日も上値の重い展開になりました。FRBによる利下げ観測が遠のいたため、上値の重い展開が続いております。何度も繰り返してお伝えしますが、10月相場は異常な相場であったことは、頭の片隅に入れておきましょう。そうしないと、全てが安く感じ、買いポジションを増やし過ぎてしまいます。
これだけ、ボラティリティが高くなりますと、500円幅、若しくは1000円幅で買い下がる必要があります。100円下がったから買っていたら、資金がいくらあっても間に合いません。計画性をもって臨みましょう。
しかも、300円や500円上昇することは、すごいことだという感覚に戻すべきでしょう。10月相場に慣れたため、1000円や2000円上昇するのが当たり前になっていますが、そうではないということを理解し、整理しておいた方が良いでしょう。
いずれにしても、ボラティリティが高いため、安心する相場ではありません。
【大阪白金】
大阪白金は、7000円を割り込んできました。大阪白金も10月相場は異常な相場であったことを理解しておきましょう。今の相場には、慣れるべきではありません。値動きには多少慣れるべきだと考えますが、価格に慣れ過ぎてしまいますと、とんでもないことになります。なぜならば、①取組高が内外で減少し、相場が大きく動きやすくなっている②中国で付加価値税導入により、需要が減少している③テクニカルが売り転換したことなどが挙げられます。
相場は、下がらないと思うようになったら下がり、上がらないと思うようになったら上がるものです。今の相場は、どうでしょう?下がらないと思い始めているのではないでしょうか?買っておけば、儲かると思い始めているのではないでしょうか?価格によっては、そうかもしれませんが・・・。
相場は、思い込みの反対に動くものです。私が懸念していることは、先ほども述べたように、ボラティリティが高いことと、中国需要の低迷です。しかも、明日7000円を割り込んで終えると、テクニカルは売り転換します。ちなみに、そのテクニカルは、5月以降、2回目の売り転換です。5月に買い転換し、8月に売り転換、9月に買い転換し、今回が売り転換する可能性があります。そうなると、当面上がりにくくなるかもしれませんので、注意して臨みましょう。
【日経225】
日経225は、大幅安になりました。本日の会員サイトでは、短期トレンドが下向きになったため、今までのレンジを引き下げ、尚且つ、戻り売り方針と伝えました。
売ったかどうかは別として、仮に買っていた方は損決済、若しくは両建てをしてしのいだと思います。買おうとしていた方は、見送られたと思います。
ここまで下落するとは思いませんでしたが、本日大陰線で終えたため、本日の大陰線を否定することは当面困難と考えます。そういうイメージをしておけば、大陰線の上限と25日線辺りが売り場になる可能性があります。ご自身で、予想してみてください。ストップロスは、その大陰線を否定したところです。