過去のチャートを見るよりも、今後のチャートを描く方が良い。18:08

〈重大報告〉

 私が勤務している証券会社が、行政処分となり、12月3日をもって金融商品取引業者の登録取り消しとなりました。

 そのため、今月で当ブログを閉鎖する決断をしました。20年以上継続してきたブログであり、色々な思い出があったため、『名残惜しい』のですが、今後商品取引会社で勤務することはなく、証券会社の選択肢しか残っていないため、このまま続けていくことが困難と考えました。

もうしばらくの間、お付き合いください。

【大阪金】

 大阪金は、堅調な動きを見せました。しかし、おそらくFOMCまでは、余程のことがない限り、大きな動きは無いと考えます。繰り返しになりますが、インフレ指標や景気指標は当然重要ですが、やはり一番は金融政策と考えます。

 日本時間11日午前4時のFOMCとドットチャートが重要です。現時点で0.25%利下げ確率は87.1%であり、FRBの中立金利は3%であるため、あと3回の利下げが必要ということになります。仮に12月が据え置かれた場合、来年2回以上利下げする見通しでなければ、タカ派と判断されることでしょう。

今回のFOMCは、利下げをしなければ、一旦利益確定売りが出やすくなると考えます。そのため、利下げが既定路線であり、据え置きはマイナス要因と考えます。

よって、反発した場面では、買い玉の半分、若しくは3分の1を利益確定するのが良いでしょう。全部利益確定すると、次に買いにくくなりますので、一部は残しておくのが良いでしょう。

【大阪白金】

 大阪白金は、やはり上値の重い展開となりました。アジア時間は、中国先物市場を意識しながら動いていたように思います。しかも、FOMC前ということもあり、売り叩く理由もありません。

 昨日も指摘しましたが、どうしても白金を強気出来ない一方で、今は弱気する相場でもないと考えます。それならば、どうすれば良いの?と考えた場合、短期トレードで臨むのが良いといった結論になります。

 投資家は、2~3か月前の動きを記憶しております。当然10月の動きも忘れずに焼き付いているため、どうしても高くなると、さらに高くなる期待をしてしまいます。しかしながら、過熱した相場は、今後の参考にはなりません。

 相場は少数派が勝ち、最初に気づいて投資家は大きな富を得るわけであり、最後に気づいた投資家はババを引くわけです。それが下落を招くきっかけになります。そのため、①インフレ=プラチナ高②プラチナ高=コストアップ③コストアップ=景気減速懸念が考えられますが、正直、この通りにはなっておりません。

よって、ここ5日間の高値・安値を意識しておきましょう。

【日経225】

 日経225は、やはり51000円台で売り物が出たようです。51000円を維持できなかった理由として、日銀による12月利上げ観測が強まったからになります。会員サイトは12月4日から停止いたしました。

 直近の会員サイトでは、50000円を軸として49000円~51000円レンジを予想し、たまたま49100円以下での買いを提案し、買い拾って方もいたと思います。

 繰り返しになりますが、植田日銀総裁は、今回市場と上手く対話していると思います。金融政策は、利下げすると思わせて据え置きを決定、若しくは据え置きと思わせて利上げを決定すると、マイナス要因になります。その反面、利上げをすると思わせて据え置きを決定、若しくは据え置きと思わせて利下げを決定した場合は、プラス要因です。

今回は、日銀の0.25%利上げ観測でも49000円を割り込まず、仮に利上げをしなかった場合は高値を窺う可能性もあります。

ここは、引き続きレンジ相場を意識しておきましょう。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

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