今週、来週の日米金融政策は注意。18:10

 今週は、FOMCの結果が出ます。日本時間11日午前4時に政策金利・ドットチャート、午前4時30分パウエルFRB議長の記者会見が予定されています。

 現時点での0.25%利下げ確率は、87.2%です。市場は、利下げするとの見方が大半です。①12月利下げしなかった場合は、ネガティブサプライズ(売り叩かれやすい)②利下げをしても、2026年1回利下げ見通しならば、タカ派的な見解浮上(上値の重い展開)が予想できます。③利下げをして、尚且つ2026年2回利下げ見通しならば、たとえ下振れしても大きく崩れるようには思えません。

いずれにしても、今回のFOMCは政策金利とドットチャートをセットとして考えていきたいと思います。

【大阪金】

 大阪金は、膠着状態が続いています。12月3日にも指摘しましたが、現時点の金現物価格の評価は4210ドル±10ドルと述べたように、大きなズレもなく、ある程度のレンジで動いております。

 私自身、弱気しているわけではありません。ただし、FOMCで万が一、利下げを決定しなかった場合は4000ドル~4100ドルまで下振れする可能性があります。買いポジションを減少させている方は別としますが、ある程度買いポジションを保持している方は今週利益確定を優先するが良いでしょう。

 繰り返しになりますが、大阪金17000円までを意識した上で、FOMC後に買い場を探すのが良いでしょう。常に指摘しますが、17000円まで下げると予想しているのではなく、あくまでも資金配分を意識するための目安です。

 ちなみに、米CFTC建玉明細が10月28日まで更新しております。ただし、この大口投機家のポジションを見ましても、やはり先物市場がけん引していなかったようです。

【大阪白金】

 大阪白金は、上値の重い一方で、堅調な動きを見せました。本日は、中国白金先物市場が堅調な動きを見せました。しかし、その一方で、中国現物市場では中国実需筋の買いが激減しているように思います。

 繰り返しの話になりますが、金現物価格が4200ドルで推移しているため、プラチナ現物価格も1600ドル台で推移しているのでしょう。しかも、パラジウムや銀も堅調な動きを見せており、プラチナだけが売り叩かれるとは思えません。ただし、景気減速の中、インフレによりコストアップしていることは、いずれ更なる景気減速を招くと考えます。今は、世界的に金融緩和を行っていることもあり、下値サポートされていますが、ある程度一巡した場合、ミニバブル崩壊の可能性が出てきます。

そのため、大阪金同様、大阪白金も中立の考え方を維持した上で、下振れを警戒していきたいと思います。今は、下がっても買い拾われやすい時間帯です。

【日経225】

 日経225は、やはり51000円を維持しにくくなっております。来週の日銀会合で、0.25%利上げ確率が9割まで上昇したことで、上値の重い展開になっております。ただし、0.25%利上げするとの観測が強まっているにもかかわらず、50000円を維持しております。仮に、利上げをした場合、しなかった場合でも大きく下振れするとは思えません。

そのように考えると、まだ崩れるような相場ではなく、むしろ買い場を探すのが良いと考えます。

市場は利上げ=下落と結びつけたくなりますが、市場との対話ができている植田日銀総裁であるため、昨年のような下落相場は考えにくいと思います。

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