【重大報告】
12月4日ブログにて
https://first-traders.com/metal/18980/
今週は、日本時間11日午前4時にFOMCの結果が出ます。しかも、ドットチャートが公表されるため、2026年末と2027年末の政策金利見通しが理解できます。米国の中立金利が3%程度であるため、今回を含め3回以上、市場は利下げを意識していることでしょう。最低3回利下げの見通しでないのであれば、タカ派的にとらえられる可能性があります。
繰り返しになりますが、政策金利とドットチャートをセットとして考えるのが良いでしょう。
【大阪金】
大阪金は、ここ数日間は大きな動きはなく、膠着状態となっております。おそらく、FOMCの結果待ちとなっているのでしょう。誰が書いたか分からないNY市場の市況には、『FOMCでの追加利下げを織り込む格好』とコメントしていましたが、正直意味が分かりません。
一つ言えることは、87%利下げを織り込んでいますが、まだ結果は出ていないということです。ただし、どんな形であれFOMC前に利益確定しNY市場が下がっているのであれば、余程のことがない限りFOMC発表後に大きく崩れるようなことはないように思います。
しかしながら、注意すべき点は、冒頭で述べたように、12月利下げをするのか、来年の利下げは何回なのかです。その結果次第では、更に売られ、金現物価格が4000~4100ドルまで下落する可能性があります。FRBが、インフレを優先するのか、雇用を優先するのか注意すべきところでしょう。
雇用を優先し、12月利下げを下のであれば、FOMC後の16日、米雇用統計が重要指標になります。
いずれにせよ、万が一に備えて、買い玉を減少させて様子見るのが一番でしょう。
【大阪白金】
大阪白金も膠着状態となっております。テクニカルが中立となっているため、現時点では売り叩かれにくいと思われますが、以前から述べているように積極的に買うのも控えたいと思います。
繰り返しになりますが、①インフレによりコストアップが将来の更なる景気減速をもたらす懸念②中国の付加価値税13%が中国国内実需筋のプラチナ購入抑制につながる懸念③WPICの予想では、徐々に地上在庫が増えているなど、上昇しにくい要因が多々あります。
一方、下落しにくい要因は①金現物価格が堅調な動きをしているため、ポートフォリオとしてプラチナに買いが入りやすい②まだ利下げ余地がFRBにはあるなどが挙げられます。
そもそもFRBの利下げ期待が、金融市場を支えているように思います。しかも、このことがインフレを招いている要因です。市場は、米国景気が減速しても、利下げ余地があるため、買う意識が強いように思います。FRBが利下げを躊躇する水準まで引き下げない限り、大崩れもないのかもしれません。
いずれにせよ、こちらもFOMC前の反発は、買い玉を軽くし、様子を見ていきたいと思います。
日経225のコメントは、本日から停止いたします。明日以降、大証金と大証白金のコメントのみとします。