【重大報告】
12月4日ブログにて
https://first-traders.com/metal/18980/
〈いよいよ明日午前4時FOMC〉
ここ最近は、今月0.25%利下げ確率を伝えてきました。今週に入っては、確率87%を維持しております。現時点でも87.6%です。市場が、利下げに期待している証です。しかも、今週8日にNY連銀が発表した11月米消費者調査による1年先の期待インフレ率は3.2%と、前月をやや下回り2か月連続低下していました。インフレが抑制されると利下げしやすくなります。
ただし、その一方で、昨日9日に発表した10月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数は、767万件と市場予想の715万件を上回りました。
9月17日FOMCで0.25%利下げを決定した時は、9月3日の米雇用動態調査求人件数が718.1万件(同737.8万件)、9月5日の米雇用統計で雇用者数が2.2万人増加(市場予想7.5万人増加)と、どちらも市場予想を下回っておりました。
つまり、今の米経済指標だけならば、利下げをする可能性は50%のようにも思えます。それに対し、2026年末の中央値、2027年末の中央値が重要です。9月FOMCでは、2026年1回、2027年1回の利下げを予想しておりました。そのため、FRBの中立金利は3%程度ということになります。そこをどのように修正するか、ドットチャートを確認するしかありません。
【大阪金】
大阪金は、本日堅調な動きを見せました。やはり、FOMCで利下げ期待が高まっていることにより、米国株3指数が軒並み上昇し、高値圏を維持しているため、貴金属市場にも買いが入っているように思います。
ただし、ここ最近の買いは投機目的の買いのように思え、投機ポジションの縮小で上げ下げを繰り返す可能性があります。以前から述べておりますが、経済指標の答え合わせが金融政策の結果です。どのように市場が『結果』を解釈するか、11日のNY市場まで確認する必要があります。
私がどう思うかではなく、市場がどう反応するかが重要です。誰がコメントしているか分かりませんが、9日のNY金の反発を、『米雇用動態調査求人件数が増加したため、押し目を買われた』としていました。つまり、なんでも買う理由になるということです。材料は後付けなのです。
私自身、全く弱気するつもりはありませんが、常日頃伝えている通り、ビックイベントだけは注意しておかなければいけません。なぜならば、いつ開催するか分かるからです。大口投機家は、このビックイベント前と後で180度違ったトレードすることが多々あります。そういうのには、極力巻き込まれないようにしましょう。
【大阪白金】
大阪白金も堅調な動きを見せました。やはり、まだ下がりにくいのでしょう。先日も伝えましたが、今はポートフォリオの比率増加による投資人気で買われているように思います。そのため、昨日のようにNY市場で金、銀、パラジウムが反発している中で、プラチナだけが下落することはありません。
私は、目先は下がっても買い拾われやすいと考えますが、プラチナ現物価格1700ドルは全く買う気になりません。この話は、数か月前からしておりますが、やはり需要が増加しにくく、供給が増えると予想しております。ただし、この需給に関しては、目に見えることはなく、徐々に感じることのように思います。つまり、市場が反応するまで時間がかかるということです。
私は、高いから売る、安いから買うといった逆張り手法はあまりしたくありません。底堅さを感じるか、上値の重さを感じない限りは、様子見るしかありません。FOMCで、梯子を外されても良いポジショニングをしておきましょう。なぜならば、ボラティリティが高まっているからです。