大阪金、上抜けるか?18:23

【FOMCの結果】

 本日午前4時にFRBは、FFレート誘導目標を市場予想通り0.25%引き下げ、3.50ー3.75%に決定しました。そして、注目していたドットチャートは、2026年末時点の政策金利見通し中央値は3.375%(1回利下げ)、2027年末時点では同じく中央値で3.125%(1回利下げ)と、9月と同じ見通しとしました。

 ただし、ドットチャートの人数19名のうち、6名が12月の利下げを見込んでいませんでした。しかも、7名が来年の利下げは無いと予想しております。しかしながら、FOMCメンバー12名では、12月0.25%利下げに対し、賛成9名、反対3名と大多数が賛成でした。

 その後、パウエルFRB議長記者会見では、『中立の妥当な予測範囲内であり、追加調整の程度とタイミングを決定するのに適した状況にある』とし、『(更なる利下げについて)様子を見る体制が整っている』と慎重な姿勢を見せました。つまり、予防的利下げは終了し、ここからはインフレ、雇用のデータを見て判断するとのことです。これが、タカ派的利下げということです。

ただし、その一方で、NY連銀は、必要に応じて、短期国債及び残存期間3年以内の米国債の購入を開始すると発表しました。これでバランスを取ったように思います。

よって、今回のFOMCは、市場の期待外れではなく、それなりの期待を持たせた内容でした。

【大阪金】

 大阪金は、堅調な動きを見せました。もう少し、下振れも予想していましたが、結果的にFOMC前後の安値は21448円でした。この価格が重要になってきます。この価格を維持するか否かが評価になります。本日の米国市場を確認したいと思います。

とは言え、大阪金を弱気するつもりは一切ありません。常に、金現物価格4000ドル、大阪金17000円を意識し、資金配分を考慮した上で買いを考えたいと思います。

こちらをご覧ください。大阪金の日足チャートになります。

 上のチャートは、6月23日からの日足になります。①の部分が、下の日足チャートになります。下の日足チャートは、11月19日から本日分です。私は、日足チャートを見るうえで、常に実体線、つまり始値と終値が重要としてきました。トレンドラインを形成する場合、間違ってもヒゲで引くようなことはしないでください。なぜならば、上ヒゲ、下ヒゲは、ポジションの変化であり、大きな上下動をしない限り、気にする必要はないでしょう。(ヒゲは、瞬間高値・安値のことです)

下の日足チャートを見ますと、下値切り上げ型の三角持ち合いになっております。5月18日に大阪白金で同じコメントをしております。

https://first-traders.com/metal/17275/

こちらをご覧ください。

 下値トレンドラインは、1日に約65円切り上がっております。つまり、12月12日で計算するのならば、21513円になります。多少の誤差はあります。上値抵抗ラインは12月2日始値21576円ということになります。全て、終値で判断するのが良いでしょう。ちなみに、下値を切り上げているケースは、上抜ける可能性が高いと考えます。

【大阪白金】

 大阪白金も堅調な動きを見せました。数日前から、インフレによるコストアップは景気をさらに減速させる要因と伝えましたが、すぐに景気減速するとも思えず、今はポートフォリオの比率を引き上げた分、貴金属市場に買いが入りやすいと考えています。

 相場は、回転が効いている方に付くのが常識です。上昇相場は、当然買い方の回転が効いていることになります。(回転とは、買い方が利食いし、買い直し、更に利食いできる相場のこと)買い方が有利なのか、売り方が有利なのかは、チャートを見れば理解できると思います。

 私は、下落しそうな相場の時は、必ず注意喚起します。ただし、ここ半年間で、2回だけ注意喚起しましたが、今までのような下落とはなりませんでした。

 繰り返しにはなりますが、私自身、プラチナを強気していないため、ここ数か月間は買いの話はしていません。正直、これだけ上昇しているにもかかわらず、買いのトレードを伝えきれなかったのは残念に思っております。

 おそらく、これからの相場を見るうえで、大きなレンジではありますが、大阪白金7000円を軸とし、6000円~8000円レンジのように思います。その中で、狭いレンジで考えるならば、7700円を軸とし、7500円~7900円レンジのように思います。だからといって、今は売りも考えません。売りは利食いのみです。

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