東京金は、今年2月中旬以降の4450円以上からは売り方針とお伝えしてきました。それ以降の高値は4553円、安値は4403円と、私がイメージしている値段がまだ出現していないのは事実です。私は、まだ売られる可能性があると考えております。よって、売り方針継続です。
上記のチャートは、ドル・インデックスの日足にNY金(折れ線グラフ)を重ねたものになります。(2016年10月~2017年5月まで)実際、2016年10月から2017年1月までは、逆相関関係で動いていた両商品が、2月以降は相関関係の動き、若しくはタイムラグで動いているのが理解できます。以前にもコメントしましたが、ドル安にもかかわらず、NY金が下げているといったことも、私にとっては下げ要因と解釈しております。なぜ、このようなことが起きてるのでしょうか、恐らく、米利上げと地政学リスクが同時進行したことによるものと考えております。4月以降のチャートを見ますと、ドル安にもかかわらず、NY金が下げているといった不思議な現象が起きております。これをどのように解釈したらよいのでしょう。色々な考え方があると思いますが、私は素直に、ドル安でもNY金が上がれなくなった、若しくは地政学リスクを織り込み、元のサヤに戻ってきたと解釈しました。そのため、仮にここからドル高に振れるようならば、NY金は上がるのではなく、更に一段安があると考えております。そして、ここ2日間ドルが堅調に推移しております。これは、再び6月利上げに対して市場が意識し始めた表れと理解しております。地政学リスクで買ったファンドは、すでに撤退気味であり、6月の米国の利上げをさらに意識し始めると、更に手仕舞い売りをするファンドが現れると考えております。米ゴールドマンは、6月利上げ確立を70%から90%に引き上げ、向こう3か月のNY期価格の見通しを1300ドルから12900ドルに下方修正したことから、近い将来1200ドル割れも考えられると予想します。
よって、売り玉はそのまま維持とし、信念をもって臨みたいと思います。
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