本日の東京金は、ドル安=円高=NY金高でしたが、円高に動いたため、東京金は高値から20円ほど売られることとなりました。今までは、ドル安=円安=NY金高であったことから、東京金は堅調に推移しておりました。
夜間取引に入り、ドルが反発しておりますが、NY金は依然堅調に推移していることから、東京金はプラス圏で推移しております。先ほどのドル、円との兼ね合いがポイントではありますが、本当にNY金が下がるかどうかを占う上では、ドル高、ドル安でもNY金が上がれなくなることが重要です。ドル安=NY金高は当然な原理、ドル高=NY金高は、NY金市場におけるファンドが買い勢力を強めている現れ。夜間取引に入ってからの動きは、後者の方になります。それが、ドル安でNY金が上がらなくなるようならば、ファンドの買いが一巡したと判断することができます。
よって、ドルとNY金の動向を見極めていきたいと思います。
それにしましても、今週8日は、欧米のイベントが盛りだくさんですね。英国総選挙、ECB理事会、コミー前FRB長官の議会証言があり、そのことを先取りしている動きが本日だったように思えます。来週は、FOMCを控えており、相場の変化が起こり得るところでしょう。ただ、何が常識なのか、今の相場は不思議な動きをしております。6月利上げを迎えるにあたって、米長期債利回りが低下しております。既に、今年は3月に利上げをしていることから、いずれ反動高になることでしょう。どうしますと、ドルが堅調に推移し、そこで急激な円安にならない限りは、東京市場は4500円を維持しにくくなると考えております。
今はイベントを控えているため、NY金は下がりにくいことから、東京金の下値はサポートされやすくなるのは仕方がないことです。
いずれにしましても、それらの動きが正常になるまでは、様子見とします。
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