FOMCで米国が0.25%利上げしたことで、NY金の上値は重くなってきたと考えております。その背景には、米国金ETF保有残高が14日に12.13トン減少、15日には1.19トン減少したことだと考えます。つまり、資金が金から流出していることになります。欧州でも、ギリシャの支援問題やフランスの政治不安が無事に通過したことで、金を買い上げる要因は徐々に薄れているように思えます。1250ドル以上では、北朝鮮のミサイル発射も材料視されなくなっていることから考えても、まとまった修正安が入ってきても不思議ではありません。特に大きなイベントが今週・来週ありませんが、徐々にファンド買いの解消が出てくると考えております。
上記のチャートは、NY金日足に上昇トレンドラインを引いて、下段には取組高を重ね合わせております。以前にもお伝えしておりますが、NY金1260ドルを下回れば、ファンドの買い玉の手仕舞い売りが出やすいとしたように、1260ドルを下回ってから出来高ができ始めております。ただし、今だ上昇トレンドは維持しているため、1240ドルを下回れば更なるまとまった売りが出てくると予想します。
私のコメントを見ている方は、「またか!!!」と思われると思いますが、NY金1200ドル台、東京金4400円台は高いと感じております。そのため、今の水準では、売るか、売らないかだけを考えていきます。
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