東京トウモロコシは、やはり売られてきました。天候に問題ないという事から売られておりますが、そもそも天候は関係ありません。以前からお伝えしていましたように、期初在庫が潤沢にあるため、上値が重いのは明らかであり、期末在庫も20億Bu以上の見込みとなっていることから、3.8ドル以上は行き過ぎと判断しました。物の価値は、昨年よりも物が多いのならば、昨年の価格は参考になりません。参考になるとしましたら、昨年の高値を上回らないという事です。そうしますと、4ドルは買いにくいという見方になります。
ただし、天候相場が終わったわけではありません。仮に価格が3.5ドルまで下落しましたら、どうでしょう?むしろ、安いという事から天候プレミアムが加算され、下がりにくくなることも考えられます。それが需給の見方になります。天候相場・天候相場だけを意識しても、昨年の在庫やファンドのポジションを確認しながら、天候相場があるなしを理解していかないと、今回の東京トウモロコシは売れなかったと思います。
ただ、ここから売り乗せをしていく相場ではありません。戻れば売りを考えても良いと思いますが、上記のシカゴコーンの日足チャートを見ましても、取組が若干増えております。日本時間の先週土曜日のCFTC建玉明細を見ますと、先週火曜日現在ですが、ファンドの買い玉が4万枚以上減少しております。ただし、その日以降から取組が若干増えております。恐らく、ファンドが新規売りしているように思えます。その売りは、今週末に発表されます作付推定面積まで続くと予想します。
シカゴコーン3.5ドルまでは売り有利。東京トウモロコシは、〇〇〇〇〇円まで戻れば売り方針。
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