東京白金は、底を練って約1か月!!!

 本日は、東京白金のコメントをします。なかなか、東京白金も動かない相場になっております。

 私が東京白金のコメントをするのは6月28日以来と思いますが、コメントしようがありませんでした。これは、東京金に対しても言えることですが。6月28日にコメントした時は、NY市場におけるファンドの動向についてお伝えしました。2008年のリーマンショック時でも、NY白金におけるファンドのネットロングは7000枚程度(2300ドルから750ドルまでの下落)、今は既に8200枚のネットロング(7月3日現在)と、ここ一か月のファンドの動向を見ましても10000枚以上縮小しております。内訳を見ますと、買いポジションの縮小というよりは、売りポジション増加で8200枚のネットロングまで縮小しております。ここでのポイントは売っても売っても下がらなくなることです。今は、まだ900ドルを割り込むため、もうしばらく狭いレンジでの動きが予想されます。

 それならばなぜNY白金は、ここまでファンドに売られるのか、なぜファンド売りの買戻しが出にくいのか。その一つの理由としましては、フランスののユロ・エコロジー相が、2040年までに国内のガソリン車とデーゼル車の販売を禁止する方針と発表しました。2019年からある自動車メイカーは、自動車のすべて、若しくは部分的にも、電気化にするとしています。燃料電池にも白金は使用されるものの、技術の進歩から使用量が減少するだろうとの見通しが出ております。ただし、このことは5年前から言われている事であり、その要因だけで下げ続けることはないと見ております。あくまでも、そのような状況であることから、ファンドが売り叩き、買い戻すような材料がないため、900ドルを行ったり来たりしているようです。

 先ほどの話は、遠い将来の話であり、短期的なことで言うならば、宝飾品需要は投資需要が集まりやすい値位置と考えます。ファンドは現物を動かさないため、好きに動いていただきたいものですが、ロンドン白金ETFの保有残高は、今でも微量ながら増加しております。そう考えますと、欧州では需要減少、アジアでは需要増加期待が持てます。

 話は繰り返しになりますが、今は買いの考え方の中で、フットワーク良く動くのが良いと考えます。

※会員募集中です。2週間無料になっておりますので、お気軽にお申し込みください。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事