NY金は、良い戻しを入れた。

 東京金は、売り方針継続とします。売り方針継続と言っても、ほとんど動いていないため、損も得もしていない状況です。このまま東京金相場は4400円を定着、行ったり来たりの相場という認識にもなります。

 前回のコメントでは、やや相場が持ち直すことを意識しながら、戻りを待つ方針といたしました。それに対しましては、日柄もそうですが、NY金のファンド売りポジションが増加し、NY金が下げ渋りを見せる可能性があったからです。ただし、NY金も戻り(反発)を演じ、1250ドル以上からは買われる要素もないため、今後は再び売り場を探していこうと思います。

 私の見解では、来月は円高の月になると予想しております。ファンドの円売りポジションが増加しており、このまま円安が続くとは思えません。ファンドは、円売り、ユーロ買い、ドル中立のポジションを取っております。円売りポジションは、昨年末から積み重ねており、徐々にそのポジションの解消が行われても良い時期と考えております。そうしますと、円高により東京金は上値を抑えられることでしょう。今までは、ドルに対しての円の存在だったことから、ドル安により円高となり、NY金が買われるといった動きでしたが、今度はリスクオフの動きなのかは分かりませんが、円そのものが高くなると考えているため、東京金にとっては売られやすくなります。ましてや、米国金ETF保有残高が減少し続けていることもあり、円高・NY金安のシナリオも考えられます。

 相場は、必ずどちらかにブレます。上がるために下げる、下げるために上がるといった動きを見せることは多々あります。今回、果たして上がるのか、下がるのかと考える前に、上がるためにはどうなるのか、下がるためにはどのような動きを見せるのかをイメージした場合、今回の東京・NY市場の反発は下がるために上げただけ判断しております。

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