東京金売り方は、もうしばらく我慢の時間帯か!?

 東京金は、高値圏での揉み合いとなっております。ただ、4500円台が必ずしも高値圏というわけではありませんが、私自身はそう理解しております。

前回のコメントでは、回帰トレンド分析を用いて、4529円以上は買われすぎとした一方で、北朝鮮問題でNY金が買われたことから、少なくとも2~3日は下がりにくくなるため、少枚数で買うのも良いとしました。しかしながら、私自身の考え方は変わりません。

 さて、北朝鮮問題はどこに向かっているのでしょう。終息がいつになることでしょう。一つ言われていますのが、米韓合同の軍事演習が21日実施するため、そこで北朝鮮が反発するのではと囁かれています。アクションを起こした方が、NY金は一時的に買われたとしましても、出たらお終いで売り叩かれやすいと考えております。市場が、いつグアム島周辺に弾道ミサイルを打つのかといった警戒心がある以上、NY金の買いを手放すことはないでしょう。そのため、東京市場の下げも限定的となっております。

 しかしながら、そのことと並行して、米国・欧州の金融政策引き締めにも意識を持たなければいけません。日本時間17日午前3時にはFOMC議事録が公表されます。7月25日、26日のFOMCでは、インフレ見通しについて増しているのではとみられ、ややハト派的な声明文であったことから、今回の議事録もハト派的内容が意識されると予想しております。ただし、既にNY金は1270ドル台、今買われている理由は北朝鮮リスクであるため、ハト派的な内容が意識されたとしましても、一過性なものになると考えております。

 いずれにしましても、北朝鮮リスクが遠のかない限りは、4500円前後でのもみ合いが、もうしばらく続きそうです。ここは、慎重にタイミングを待つしかありません。売りポジションは、維持したままで様子見といたします。

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