本日の東京金は、予想外に反発しました。正直理解しがたい動きとなりました。ドル高・円安となる中、NY金時間外取引で1260ドル台を嫌い、1270ドル台を維持していたのは、まだ分かりますが、1270ドル前半から1277ドルまで買い進まれる意味が良く理解できませんでした。想像でしか過ぎないのですが、株高による金余りの力なのかもしれません。(安物物色買い)
上記のチャートを見て頂きますと、東京金の日足に対し一目均衡表を組み合わせたものになります。本日は、一目雲の上限を終値ベースで上回り、遅行線が実線に突入してきている相場の変化を表すロウソク足を生み出しました。レンジ・下落相場ならば、再び雲に入り、遅行線も実線を嫌います。上がる相場ならば、雲上限(4645円11/1時点)を下値として下げ渋りを見せ、遅行線が実線を下から上抜くといった動きをします。私は、前者をイメージしておりますが。
上記のチャートは、NY金日足に移動平均線を重ね合わせ、取組を組み合わせたものになります。私が、常日頃指摘していますのは、取組です。ファンドのポジションの変化を分析しております。なぜならば、材料をネタにファンドが相場を動かすからです。(当たる場合も、外れる場合も)
まず、取組面からみていきたいと思います。取組が440000枚から580000枚まで増加しました。①を見て頂きたいのですが、440000枚の取組時点では、NY金は1255ドル前後でした。1255ドルから1270ドルまで買い仕込んだファンドは、今だ存在しており、②の白枠から買い始めたファンドは、手じまい売り(決済)をしたと考えております。その買いが、大きな力になっているとは思えませんが、恐らく北朝鮮リスクがくすぶっている現れなのか、それに代わるロシアゲート問題が下値をサポートしているように思えます。ただし、いずれファンドは買いポジションの手仕舞い売りに動いてくると考えております。その時に価格が下がらないようならば、買いを考えるしかありませんが、そうでないようならば売り目線で引き続き見ていきたいと思います。
5日移動平均線は1273.7ドル、25日移動平均線は1282.6ドルとなっております。いずれも下向きであるため、このあたりが正念場になると予想します。
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