昨日は、米税制改革法案可決への期待感で、米長期国債利回り上昇、ドル高、NYダウ高、NY金安となりました。やはり、長期国債利回り上昇が、今の金にとっては売られやすい要因となっております。
12月入りし、相場が変化してきそうです。まずは、8日米雇用統計、12日~13日のFOMC、14日ECB理事会が目先のポイントになりそうです。
基本は売り方針です。恐らく、12月の利上げは織り込まれているのでしょう。ただし、NY金市場におけるファンドのポジションが変化しないのは、米国の経済政策に不安感があるため、来年以降の利上げに支障を来すとの懸念があると考えます。しかし、ここにきて税制改革法案に明るい兆しが見え始めております。(上院の採決は、1日へ延期しました。)
さて、上記のチャートをご覧ください。東京金の一目均衡表の雲下限が切り上がっているのが、理解できることでしょう。10月27日に雲に突入しましたが、11月2日には雲を嫌い反発、そして再び11月13日に雲に突入してからは、雲の中での動きとなっております。その雲(先行下限)を下抜けるかどうかのところまで、価格が下げております。基準線・転換線下向きとなっており、遅行線も4573円を下回ると、雲を下抜けるため、更に売り勝負できるかというところでしょう。
次に、上記チャートの下のチャートをご覧ください。NY金の取組を掲載しました。その取り組みによりますと、11月28日から取組が減少しているのが分かります。取組が減少するという事は、上昇エネルギーがよわ回るという事になります。詳しい内容は、来週の土曜日にはっきりしますが、明日公表されますCFTC建玉明細で、28日までのファンドのポジションが、あまり変化しておらず、取組が減少しているのなら、深い下げが期待できます。ただし、その一方で買い方ファンドのポジションが減少しているのならば、掃部の下落に対して時間がかかるかもしれません。いずれにしましても、売りで臨みます。
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