東京金は、弱気したくないところ。

 東京金は、売られすぎの領域に突入してきております。本日は、日銀の黒田総裁の再任国会発言で、金融緩和に関して強調した反面、2019年度ごろには物価上昇を見込んで、出口を検討していることは間違いない、と発言したことで、一気に105円70銭まで円高が進みました。円が買われた状況であったため、NY金の上昇は鈍く、結局4400円台と取引終了しました。

正直、戻り売りで考えていましたが、4400円台を弱気しておりません。私自4530円どころからは弱気は全くしておりませんでした。ただし、昨年12月13日の安値4511円を下抜けたことにより、一段と売り込まれることになりました。NYダウやドル円が不安定な動きとなっておりますので、4463円を下回る場面もあるかもしれませんが、4400円台が長続きするとは思いません。

 3月4日日曜日には、イタリアで総選挙があり、同日にはドイツの大連立の承認を求める社会民主党の党員投票の結果が判明する予定となっております。欧州リスク再来の可能性もあります。イタリアでは、現与党の民主党「中道左派」「フォルツァ・イタリアなどの中道右派」「新興政治組織の五つ星運動」が3つどもえになっており、中道右派連合が勝利しますと、ユーロに懸念を持っているだけに、イギリスに似た動きになる可能性があります。ただし、ギリシャに次ぐ債務を抱えていることから、EU離脱はないと考えております。

 つまり、戻ったところは今一度売りではありますが、この水準は手を出しにくいところです。慎重に見ていきたいと思います。

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