FOMCが意識されているドル・NY金、果たしてその行方は。

キャプチャ (37)

 東京金は、上値が重くなっております。その理由としましては、大ざっぱにFOMC前という事と、森友問題・米トランプ政権不安によるものになります。

 上記のチャートを見て頂く前に、なぜそう私が思うのかをお伝えしようと思います。森友問題の国有地売却による書き換え問題や、米トランプ大統領による閣僚解任などで、内外の政治不安から円が買われやすくなっております。その一方で、ドルは米経済指標が好調であることから20・21日のFOMC利上げが意識され、堅調に推移されております。NY金も同様で、FOMCでの利上げが意識されているため、どうやらファンドの新規売りが入っているようにも思えます。

 さて、上記のチャートをご覧ください。上段が東京金日足、下段がドル円日足になります。NY金はユーロドルと同じような動きになっておりますが、東京金はドル円と同じ動きになっているのが理解できると思います。今後のポイントは、来週4463円を下回るのか、FOMCパウエル新FRB議長記者会見後の22日以降、相場がどのように動くかになります。東京金の大天井を打ったのは、1月9日ですが、戻り天井は、2月5日になります。因みにドル円は、2月2日。その後、戻り売りを演じながら、東京金は3月2日に一番底を形成した格好になっております。ドル円はと言いますと、こちらも3月2日がドルの安値になります。

 正直、今週は高値から9週目、来週は10週目になります。一先ず、2番底を形成しても不思議ではありません。来週、更なる円高が進みますと、東京金は4463円を一時的に割り込む可能性があります。そうなりますと、むしろ、節分天井、彼岸底になるかもしれません。FOMCだけを考えますと、NY金は上がりにくいのですが、それ以外で地政学リスク、政治リスクを考えますと、NY金は買い拾われやすいのも事実です。ここは、来週の動向を見ながら、対応していきたいと思います。

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