先週末の東京白金は、米国のロシアへの制裁に関する思惑から、非鉄貴金属が上昇、そのためパラジウムも買われ、白金はつれ高となりました。
東京白金は、引き続き買い方針。
相場自体が強気になるような要因は、今のところありません。上記のチャート(DMIテクニカル指標)を見ましても中立になっているのが理解できます。以前にもお伝えしましたように、+DIが-DIよりも高い位置にいる場合か強気相場、その反面、-DIが高い位置にいる場合は弱気相場になります。本日の日中取引では、その両指標が重なり合っております。この相場は中立を意味しております。それならば、今後売りに転換することも・・・?
私は、前々から円安方向に動き出すと予想しておりました。そのため、東京金も円安分で買われやすく、コストアップすると考えておりました。この考え方は、東京白金も同様です。そのことに加え、上記のチャートをご覧いただきたいと思います。NYパラジウムとNY白金の動向と、NY白金の取組・出来高を組み合わせたものになります。米国が、ロシアのノリリスク・ニッケルの大株主への制裁が取り沙汰され、そのためパラジウムの供給不足懸念から上昇、白金も連れ高したのが、再確認できます。ただし、パラジウムの上昇に付いていけてないことも理解できます。つまり、白金に関しての材料という扱いではないため、戻れば売り物が出やすかったようです。
下段のNY白金の取組を見て頂きますと、ほとんど横ばいとなっております。先週末のCFTC建玉明細では、買い方ファンドが手仕舞いし、若干新規売りをしているファンドがいました。つまり、ファンドはやや弱気に傾いていることになります。そのため、戻った場面では、売り物が出やすくなるのは仕方がないこと。それならば、どうすれば白金が買われるかですが、私の考えでは、市場がリスクオンに動き出す必要があります。ドル高・NYダウ高に動くと、当然割安商品に資金が流れてきます。徐々にその兆候が出始めているのも事実です。引き続き東京白金は買い方針で臨みたいと思います。
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