東京白金は、やや弱含みの展開が予想されます。今回、ドル高・ユーロ安となったことにより、ファンドの売り攻勢が入ったようです。
先日、ジョンソンマッセイ社とワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)から、2018年の需給見通しが出ました。ジョンソンマッセイ社のレポートによりますと、供給過剰幅が昨年より6.7トン増加の9.8トンの予想を出してきました。投資・宝飾品需要の落ち込みが要因。同社の5月レポートでは、燃料電池に関する特集となっており、今年の中国は燃料電池用の白金需要が増加すると予想しておりました。
一方、ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)は、2018年の需給報告で5.6トンの供給過剰と予想、前年に比べ4.2トン過剰幅縮小と予想してきました。同社は、南アの生産が減少し、宝飾品・工業需要が増加するとの見通しです。需給が改善されるまでは、900ドル~1000ドルのレンジ幅を予想しておりました。
いずれにしましても、供給過剰には変わりません。そのため、900ドルをも割り込んでおります。しかしながら、鉱山会社のリストラ・閉鎖も意識されることから、どこまでファンドが売り叩かれるか疑問。2日前のNY市場では、ファンドが更に売り叩いていることが理解できます。そう考えますと、ネットロングからネットショートになってきていると予想します。モノの価格は、安くなりますと、類似商品との対比で割安感が台頭し、買いが入りやすくなると考えます。ここは、買いポジション維持としていきます。
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