東京白金は、買い方針継続。以前からお伝えしていますが、ユーロが売られているにも拘らず、NY白金900ドル維持していることは、評価に値します。
上記のチャートは、上段がドル・インデックスとドル円チャートを重ね合わせ、中段はNY白金日足、下段は東京白金日足を並べたものになります。
このチャートを見て頂きますと、ドル安の影響でNY白金は上昇しております。昨年12月の動きを見て頂きたいのですが、その時のドル円は112.50円前後、ドルインデックスは94ポイント手前でした。ドル高であったため、NY白金は870ドル台まで売られ、東京金は3180円台まで売られることとなりました。ドル高を意識し、NY市場におけるファンドは、41354枚の売りポジションを維持し、ネットロング(買い越し枚数)では12824枚まで縮小しました。その後は、ドル安が進み、NY白金は1000ドルを突破したことから、東京白金は3600円台まで上昇、安値から400円以上上昇したことになります。(円高にもかかわらず)
さて、今回はどうでしょう。ドル・インデックスは94~95ポイント、ドル円は108円後半となっております。昨年12月に比べますと、ドル高・円高となっております。そのため、東京白金は3100円台を定着しております。しかし、ドル高となっておりますが、NY白金が900ドルを維持しております。しかも、ファンドは41623枚の売りポジションを維持し、ネットロングは1462枚まで縮小しました。
正直、今回イタリアの政局不安でユーロが安くなったことも、既に織り込んでいると考えております。しかも、イタリア総選挙が行われましたのは、今年3月4日。それ以降のNY白金市場の動向を見ますと、950ドル前後の動きでした。ましてや、900ドルまでNY白金が売られますと、生産者側がどう思うかです。以前にもお伝えしましたが、利益が出ない鉱山会社は閉鎖し、更にリストラも視野に入れております。この事は、供給に対する影響が出てくると考えます。
よって、ここは時間帯との戦いと考え、買いポジションは維持し、更に買うタイミングを見ております。
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