東京白金は、買い方針継続となります。しかし、相場は上がったり、下がったりの方向性の見えない動きとなっております。私の中では、14日のECB理事会までにユーロ高が進み、その影響からNY白金を刺激し、一気に950~975ドルまで上昇すると予想しておりました。しかし、相場が動かない中、本日ECB理事会を迎えることとなりました。
昨日、独政府は11日、ダイムラーが排ガス規制を逃れるために違法なソフトを搭載していたとして、欧州で77万4千台のリコール(回収・無償修理)を命じ、その材料から東京白金の上値が重くなったようです。
上記のチャートは、NY白金日足にドル・南アランドを重ね合わせたものに、ドルインデックスを組み合わせました。そのチャートを見ますと、ランド高=NY白金高、ドルインデックス高=NY白金安が通常の動き。昨年12月に南アランドが上昇し、ドルインデックが下落したことから、一気にNY白金は1000ドルを上抜けました。今月6日以降に、米長期金利上昇を嫌気し、新興国通貨から資金が流出したことで、南アランド安となりましたが、NY白金は900ドルを挟んだ動きでした。つまり、南アランド安でもNY白金は下げたかったという事になります。一方、ドルインデックスは、今現在93ポイントを維持し、堅調に推移していることから、上値が重くなっているように思います。この影響から相場がなかなか上昇の軌道に入れないようです。
ただし、このまま相場が低迷し続けるという事は考えにくく、4月からNY市場でファンドが2万4000枚ほど売り込んでおり、以前からお伝えしておりますが〇〇〇ドルを上回った時点で、ファンドのシュートカバーが出てくることと予想しております。ファンドがシュートカバーする要因としては、やはりドル安なのかもしれません。
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