東京白金、もうしばらく一進一退の動きか!?

 昨日コメントしましたが、FOMCの声明文の文言が緩和的に修正されるのならば、米国長期利回り低下、ドル安、NY金高もあり得るとしましたが、結果ほとんど声明文に変化はなく、むしろ、FRBは、景気判断を上方修正してきました。米景気について「堅調な成長」から「力強く成長」とし、好況をふまえて「さらなる緩やかな利上げが整合的だ」とあらためて指摘したため、市場はタカ派と受け止めたようです。

 実際のところ、2日前の東京白金の買い玉は引かされ、東京金も思った以上に売られました。これは、FOMCで9月利上げが濃厚になったという理由だけではなく、米中の貿易摩擦が長期化するとの観測から、NY市場で売り叩かれたようです。(ユーロ安も売りの要因)

 さて、ここからになりますが、昨日は米国が中国と通商協議を行う用意があるとしたことから、全体的に買いムードとなりましたが、一方では昨日米国が1日に関税発動する可能性があるといったニュースも入っておりました。しかし、その後米トランプ大統領は、中国からの輸入品2000億ドルへ10%から25%に引き上げを検討しているといった具体的な話が出てきたことで、更に売られることになりました。ただ、この話は第3弾の追加関税であるため、パブリックコメントを今月末から9月5日までに延長したことで、それ以降の話になります。つまり、具体的な話は、まだ出てこないと考えております。

 その前に第2弾の160億ドルについては、今月発動する予定であるため、もう少しは貿易摩擦の材料で、一喜一憂する相場になりそうです。しかし、今の相場の環境とは異なりますが、これだけNY白金が下がりますと、南ア・白金鉱山会社にも動きが出てきております。世界第2位のインプラッツ社は、人員削減と一部の国内鉱山のシャフト(坑道)を閉鎖する方針を明らかにしました。本日、同社は声明を出す予定となっております。

前回もコメントしましたが、東京白金は、今月陽線で取引終了すると予想しております。そのため、相場の強弱を見ながら対処していこうと思います。

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