昨日、金はドル次第の動きとコメントしましたが、依然として、ドルは堅調に推移していますが、NY金は売られにくくなっております。一方、東京白金もイタリアの財政懸念により、ユーロ安になりましても、堅調に推移しております。こういった状況の場合は、なかなか下がりにくく、上がりやすい相場に移行し始めてきていると判断すべきでしょう。
昨日は、米トランプ大統領が、来月予定される米中首脳会談で貿易摩擦解消に向けた進展が見られないようならば、中国製品に対し新たな追加関税を発動する用意があると発言した一方で、本日、対中貿易で素晴らしい取引を見込んでいると発言したことから、日中取引で株価が堅調に推移し、コモディティー市場も底堅い動きとなっております。
ここからが相場です。東京金も東京白金もレンジ相場の動きになっております。レンジ相場の動きになっているということは、市場参加者は今の価格に慣れ始めているということになります。上がると高く感じ、下がると安く感じます。東京金に関しても、既に4600円や4700円台の価格が忘れ去られているように思えます。そう言ったときは、かなり注意が必要です。価格がこのまま横に這うことはありません。金に関しましては、NYダウが下落したことにより、資金が流入し始めているように思います。
米国金ETF保有残高を見ますと、10月5日に730.16トンまで減少しました。その時のNYダウは26447ドル(終値)、NY金は1205.6ドル(終値)でした。NYダウから金ETFに資金が流出したかは不明ですが、10月5日からNYダウは2300ドル下落したことを考えますと、明らかにNYダウからは資金が流出したと判断できます。それに対し、米国金ETFは10月29日までに24.77トン増加しております。そのことから、20ドル以上上昇したと考えております。つまり、この資金が再度NYダウへ流入しない限りは、NY金は底堅く推移すると予想されます。上昇するか否かに関しましては、やはりドル次第の動きと考えておりますが、ドルが軟調になるというよりは、ユーロが堅調に推移すると、NY金は〇〇〇〇ドルを目指すと考えております。
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