東京金は、欧州財政懸念が買い要因!?

 昨日の東京金のコメントでは、米中間選挙を終え、市場が冷静になると、再びNY金は買われやすいとお伝えしました。しかしながら、昨日は欧州委員会がイタリアの経済見通しを下方修正したことが、NY金か支援要因になった一方で、その後のFOMC声明文の中で、経済活動は力強く拡大しているとの文言により、来月FOMCで利上げ観測が更に確信となったことから、ドル高・NY金安となりました。ドル高により、NY金は売られやすくなっておりますが、欧州の経済成長率引き下げが、NY金の底堅さを演じたように思います。基本は、引き続き買い方針です。その理由としましては、以前もお伝えした通りです。今回の米中間選挙で、上院共和党、下院民主党となったことから、米トランプ大統領の発言も少しは弱回ると考えております。しかも、徐々に貿易摩擦による企業業績の悪化が表面化しますと、今までのようにNYダウやドル、米長期国債へ資金が流入するとは考えにくい。むしろ、今回のFOMCで設備投資に対する文言が、前回より弱い内容となったことから、来年3回の利上げが困難となれば、ファンドの買いを誘発させることになるでしょう。いずれにしましても、買いスタンスで考えていきます。

 

 日本時間九日午前2時に、米農務省からトウモロコシの需給報告がありました。事前予想では単収・期末在庫共に下方修正、結果その通り下方修正となりました。ただし、私が焦点とした輸出・エタノール需要は増加しておらず、今回の反発は供給面によるものとなりました。正直、以前からお伝えしましたように、とうもろこしの需給相場で高値を買いあげるのは困難と予想しておりましたが、今のところ高値近辺となっております。テクニカル面でも、まだ強気の流れとなっているため、ここは少し静観しておく必要がありそうです。いずれにしましても、売るタイミングを探していきたいと思います。

 

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