東京金は、先週末、予想以上に売られることとなりました。下落した要因としましては、前日のFOMCにより、12月利上げが濃厚となったことから、売りが先行したようです。本日は、米国市場ベテランズ・デーにより休場となります。そのため、本日、薄商いの中、相場が動いているように思います。
さて、ここから東京金をどう読み解くかになりますが、正直4400円を割り込んだこともあり、テクニカル面ではやや売り方有利の展開と考えます。つまり、短期的には上値が重いことは意識しておく必要があります。しかしながら、中長期で見ますと、まだ天井を打った相場と判断することはできません。
11月初旬に、9月の各国中央銀行の保有金増減が発表されました。それによりますと、9月だけで約54トン増加していたことが明らかになりました。一方、8月末時点から9月末時点までの米国金ETF保有残高は、約13トンの減少となっていることから、約41トンの増加となりました。それ以外の動向も注視しなければいけませんが、少なくとも8月に比べますと、41トン需要が増えたことになります。おそらく、ロシア中央銀行は10月も保有金を増やしていると考えており、米国ETF保有残高は9月末時点から現時点まで約13トン増加していることから、8月~9月のNY金価格を下回ることは、困難と考えております。
上記のチャートは、NY金の週足と、ストキャスティクスを組み合わせたものになります。そのストキャスティクスを見ましても、買い転換しており、しかも、先週末時点でNY金は1200ドルを維持していることを考慮しますと、NY金は当面〇〇〇〇~〇〇〇〇ドルのレンジで動くことが予想されます。よって、日柄を確認しながらですが、買い拾うタイミングを探していきたいと思います。
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