本日の東京白金は、イタリア財政不安・イギリスEU離脱に関する懸念等でユーロ安となる中、NYダウが大幅安、NYパラジウムは投資家の利食い売りによりマイナス圏で終了したことから、上値が重く、下押しする展開となりました。ここにきて、下げ要因が重なったように思います。
ただし、25日にはEU臨時首脳会議でイギリスの離脱協定が合意されるとの見方や、月末に予定される米中首脳会談でも来年以降の輸入関税が見直されるのではとの見方も出ているため、東京白金にはポジティブな要因も残っております。
基本は中立の中での買いスタンス継続とします。ただし、もうしばらく3000円台の揉み合いを予想しております。その理由としましては、やはりユーロ安もそうですが、株安・原油安が上値を抑える要因になると考えております。しかしながら、その反面、株式・原油市場が落ち着きを取り戻しますと、再び買い進まれると予想しております。
目先の話にはなりませんが、ECBは国債買い入れを年内には終了させる意向を示しています。そのため、ユーロ安も終盤を迎えてきていると考えております。完全に引き締めになることはありませんが、徐々にユーロが堅調に推移し、ドルの上値が抑えられるといった構図が考えられるため、貴金属にとっては追い風になると思います。
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