東京金は、引き続き買い方針ですが、やや相場に一服感が出ているように思います。ここ最近の上昇をけん引していますのは、FRB高官の発言によるもの。金利が中立金利へ近づいているということから、市場は年内の利上げが最後の利上げとの見方が浮上し、NY金は1250ドルまで上昇しております。しかし、ここにきてNY市場の出来高は閑散しており、FOMCまでは大きな動きはないように思えます。しかしながら、この流れは来年以降も続くと考えております。その理由の一つが、やはりユーロ高・ドル安を私が予想しているからです。米トランプ大統領は、有言実行の方であり、NY原油も大幅に下落させたように思います。当然、長期金利も下落しました。そのため、ドル高が進みますと、それに対し抑制させる発言をすると思われ、しかも年内でECBが量的金融緩和を打ち止め決定ならば、来年以降は徐々にユーロが買われ始めると考えております。
その一方で、来年も貿易摩擦懸念、イランへの制裁猶予期間終了、ブレクジット延期などによる政治不安・財政不安が、金への投資資金流入を促すように思います。そのように考えますと、さらなる上値も意識しておきたいと思います。が、しかし、そのように上昇するためには、踊り場が必要になりますので、ここは慌てずにゆっくりと買い進みたいと思います。
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