東京金は、気持ち売りスタンスで臨みます。東京白金も同じ考えです。
先週末に、米長短期金利が逆転したことで、「逆イールド」=景気後退の予兆が出たとの市場の判断で、世界の株価が急落し、金を除くコモディティーは大幅安となりました。金は、米国債利回りの低下により、ドル安となったことで、堅調に推移しました。
正直、お客様には東京金に対し、警戒するように促しました。ほとんどのお客様は、東京金の買いポジションを減らしていただきました。一部のお客様に関しましては、新規売りをして頂きました。なぜ、気持ち売りスタンスかと言いますと、相次ぐ米国要人発言により、年内利下げ確率が66%まで上昇してきております。つまり、先日のFOMCで保有資産縮小終了は9月、年内の利上げはゼロに加え、今回年内利下げの可能性50%以上といった内容イコール、NY金1320ドル~1330ドルであることは事実。それでは、あと何の材料で上昇することが出来るのでしょうか?ここまで、ハト派が意識されている現状で上がりにくくなっていると、私は感じております。今の現状では、NY金の下値はサポートされますが、仮に米経済指標好調、NYダウ堅調であるのならば、年内利上げ1回の可能性が浮上し、私の予想ではNY金が〇〇〇〇ドルまで低下すると考えております。
それでは、ドル円が上昇することで東京金が上昇する?とは思えません。ドル円上昇の伸びしろは期待できません。日銀は、金融政策をほぼやりつくしており、次の一手に躊躇しているようにも思えます。東京金が上昇するには、やはりNY金上昇が不可欠です。2011年や2013年の東京金上昇は、NY金が1700ドルを上回ったからになります。(当然、ドル安でした。)
よって、NY金の上値にも限界を感じているため、東京金〇〇〇〇円近辺では、売りを考えていきたいと思います。
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